ヴィッセル神戸所属の元日本代表MF井手口陽介が、今月20日開催の明治安田J1リーグ第9節の湘南ベルマーレ戦を前に、海外メディアから批判を浴びている。
英メディア『フットボールリーグワールド』は、湘南戦6日前の今月14日に「Jリーグクラブが関与した移籍は、今思えば無意味だった」という見出しのもと、イングランド2部リーズ・ユナイテッドにおける井手口の実績を特集。同選手は2018年1月にガンバ大阪からリーズへ完全移籍したものの、クルトゥラル・レオネサ、グロイター・フュルトへレンタル移籍。リーズで構想外となり、2019年8月にG大阪へ復帰している。
『フットボールリーグワールド』は「リーズが井手口と契約を結んだことには、ある程度の注目が集まっていた。しかし彼はレオネサ時代に公式戦5試合の出場にとどまり、欧州サッカーに適応できなかった。2018年夏にはマルセロ・ビエルサ新監督のもとで構想外となり、一度もリーズでプレーすることなく、G大阪へ復帰した」とリポート。
その上で「リーズにとって、井手口はかなり無駄な契約であり、彼から何も得るものは無かった。たとえリーズの着てピッチに立つことができたとしても、インパクトを与えるのに苦労したかもしれない」とバッサリ切り捨てている。
また、井手口は2021年12月にG大阪からスコットランド1部セルティックへ完全移籍。しかし度重なる負傷に悩まされて出場機会を得られず、昨年2月にアビスパ福岡へ期限付き移籍。『フットボールリーグワールド』は「彼は2022年に再びイギリスへ行ったが、ほんの数試合の出場にとどまった。結局、期限付き移籍により日本へ戻ったことも注目に値する」と、同選手の海外挑戦失敗を強調している。
なお、井手口は昨季、福岡の主力選手としてYBCルヴァンカップ優勝に貢献。シーズン終了後に神戸へ完全移籍により加入したが、今季はリーグ戦で4試合に出場。3月30日の第5節北海道コンサドーレ札幌戦を最後に、リーグ戦での出番がない。
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