鹿島アントラーズはクロアチア人DFヨシプ・チャルシッチの移籍破談もあり、町田ゼルビアへ完全移籍した元日本代表DF昌子源の後釜確保に至っていない。しかし2023シーズンまでヴィッセル神戸でプレーしていたDF大﨑玲央がUAE1部エミレーツ・クラブを退団してフリーである中、MF本田圭佑の古巣であるアゼルバイジャン1部ネフチ・バクー所属DFマールク・タマーシュの獲得に向かっている模様。清水エスパルスと争奪戦を繰り広げている可能性もあるという。
現在30歳のタマーシュは、身長192cmで左利きのセンターバック。母国ハンガリーの複数クラブに在籍したほか、ポーランドやルーマニアでもプレー。昨年7月にルーマニア1部シェプシOSKからネフチ・バクーへ完全移籍している。
そのネフチ・バクーでは主力センターバックとして活躍。今季ここまでアゼルバイジャン1部リーグで24試合中17試合でスタメン出場し2ゴールをマークしているほか、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ予選では全4試合フル出場している。
そんな中、アゼルバイジャンメディア『オフサイドプラス』は今月20日に「鹿島がタマーシュの獲得を希望。ネフチ・バクーとの交渉はすでに始まっている」とリポート。これによると、ネフチ・バクーは同選手との契約を2025年6月まで残しているため、移籍金として25万ドル(約3800万円)の支払いを求めており、鹿島も支払いの準備が完了しているとのこと。ただネフチ・バクーは清水エスパルスとの交渉も継続しているという。
またアゼルバイジャンメディア『FUTスポーツ』も今月28日に「ネフチ・バクーはタマーシュを放出する可能性がある。鹿島が彼の獲得を望んでおり、クラブ間交渉を進めている」と報道。選手本人は28日時点でJリーグ公式インスタグラムアカウントをフォローしている。
明治安田J1リーグ開幕前に元U20ブラジル代表DFイアゴ・マイダナの獲得失敗も報じられた鹿島。開幕節名古屋グランパス戦のベンチにセンターバックを本職とする選手が不在だっただけに、2021年9月の北中米W杯欧州予選アンドラ戦でハンガリー代表デビューを飾ったタマーシュの獲得を急いでいるかもしれない。
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