元U20ブラジル代表FWリンコンは、契約解除によりヴィッセル神戸を退団することで合意した模様。母国復帰の可能性が海外で報じられている。
リンコンは2021年1月にブラジル1部CRフラメンゴから神戸へ完全移籍。両者の契約内容について「年俸80万ドル(約8300万円)による3年契約、2年間の契約期間延長オプション付き」と報じられたほか、神戸はフラメンゴに対して移籍金やボーナスなど総額300万ドル(当時約3億3000万円)を支払ったとみられていた。
移籍金が高額であるだけに活躍が期待されていたものの、来日1年目の2021シーズンから負傷離脱もあり出場機会が限定。2022シーズンもJ1リーグで8試合の出場にとどまると、同年8月にブラジル1部クルゼイロへレンタル移籍。しかしクルゼイロでも出場機会に恵まれず、昨年2月に神戸へ復帰。2023シーズンはリーグ戦で5試合の出場に終わっていた。
そんなリンコンの去就を巡っては、今月に入って一部で神戸退団が既定路線と報じられていた。するとブラジルの移籍市場に詳しいヴェネ・カサグランデ氏が16日に「リンコンは神戸で起用されておらず、友好的に契約を解除することで合意に達した。ブラジルサッカー界に復帰するということだ」と伝えたのだ。
ブラジル国内での報道をふまえると、リンコンと神戸の契約は2023シーズン終了後に満了。神戸が2年間の契約期間延長オプションを行使しなかった可能性が考えられる。元スペイン代表MFフアン・マタやハンガリー代表MFバーリント・ヴェーチェイらとともに、吉田孝行監督のもとで出場機会に恵まれなかったリンコン。3億円以上とみられる移籍金に見合うパフォーマンスを発揮することができないまま、チームを去ることになりそうだ。
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