過密日程や長距離移動に関する日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)の「正直きつい」発言が、再び議論の対象となるかもしれない。MF三笘薫(ブライトン)が疲労考慮により14日の練習を欠席する中、FW伊東純也(スタッド・ランス)とMF守田英正(スポルティングCP)が、代表戦における長距離移動問題に言及している。
ソシエダの主力選手として活躍し、ラ・リーガやUEFAチャンピオンズリーグの舞台でプレーしている久保。先月13日のカナダ戦を前に、所属クラブでの連戦やスペインから日本への長距離移動に対して「正直きつい」と本音を漏らしたが、森保監督はカナダ戦の前日会見で「選手は過酷な条件でも、覚悟持って招集に応じてくれている」と語るにとどまった。
この長距離移動に関しては、伊東が11日に行われたリーグアン(フランス1部)第12節パリ・サンジェルマン(PSG)戦前に持論を展開。前日会見の場で「日本からフランスへ帰って来た時は少しキツイですけど、ある程度慣れているので大丈夫です」と淡々と語っている。
また守田は今月2日のポルトガル国内カップ戦を前に負傷したものの、12日のポルトガル1部リーグ・ベンフィカ戦で復帰。大一番でスタメンに抜てきされたが、痛みを抱えながらプレー。83分にはボールと関係ないところで突如倒れ込むと、直後に途中交代となっている。
それでも守田は日本代表の活動に合流すると、「(長距離移動について)それが代表というものだと思う」と断言。「仮にチャーターだったり、他の便が遅れてとか、個人の事情があってとか。全く関係ないわけじゃないけど、そういう選手が出られない状況でも、他の選手が当たり前のように出て、当たり前のように活躍できるのが代表だと思う」と私見を述べた。
今や欧州組が大半を占めるようになった日本代表。欧州から日本への長距離移動に対する考え方を巡り、選手間での温度差があるようだ。
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