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横浜FCゴール裏団体が不満!クラブに横断幕の掲出許可を要求

横浜FCのゴール裏 写真:Getty Images

 横浜FCは明治安田生命J1リーグ最下位に低迷する中、ゴール裏応援団体『BLUTIGRE YOKOHAMA』との間に抱えている問題の解消に至っていない。

 クラブは今年1月末にゴール裏中央の「横浜FCオフィシャル応援エリア」で応援をリードするメンバーを公募していたが、数日後に一転して募集を見送り。ゴール裏応援団体との協議を複数回にわたり行うと、J1開幕戦前日になって個人3名の応援先導承認を公式発表している。ただクラブ側はJ1開幕から2カ月近くとなる今もなお、ゴール裏応援団体所有の横断幕の掲出を認めていない。

 横浜FCは今月12日に「ゴール裏応援団体との協議進捗と掲出物の取り扱いについて」と題した声明を発表。これによると、「すべての掲出物の事前申請制」と「横浜FCオフィシャル応援エリアにおける団体登録」に関して現時点でもクラブとゴール裏応援団体の間での話し合いに折り合いがついていない状態だという。

 また今月1日に行われたアビスパ福岡戦前の話し合いでは、ゴール裏応援団体から以下のような要望があったという。

 「J1昇格を決めた2019年最終節の愛媛FC戦のスタジアムの状態(制限なくすべての掲出物が掲出できていた状態)を目指し、そこを「ゼロ」として、掲出不可となっている掲出物についても、クラブとゴール裏だけではなく、周りの方々からの意見も聴き、一つ一つ話し合いをさせてほしい」

 「突如クラブが定めたルールにより、これまでの応援の歴史も否定されているようであり今回の進め方には納得できないため、すべての幕を一度掲出した状態で話し合いをスタートしたい」

 このゴール裏応援団体の不満や意向を踏まえて、クラブは今月15日のサンフレッチェ広島戦で以下のように対応することを決めている。

 「応援団体、応援団体以外のファン・サポーターの皆さまに関わらず、現在申請済みで掲出不可となっている掲出物を含めて一旦制限せずに掲出を行い、そのうえでご来場いただく横浜FCに関わるファン・サポーターの皆さまから試合後アンケートなどで、改めてご意見や状況を把握したうえで、協議をしていく」

 「クラブとして目指すスタジアムのあり方と、応援団体含めたすべてのサポーターの応援文化もふまえ、慎重に議論を重ねお互いの協力のもと作り上げていく」

 なお横浜FCは、広島戦当日の午前9時から1時間にわたり三ツ沢公園野外活動センターにて説明会を実施すると発表。ゴール裏応援団体との協議内容やこれまでの経緯について、サポーターに情報共有するという。