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原口元気をシュツットガルト幹部絶賛「練習で寡黙な遠藤航と対照的に…」

原口元気 写真:Getty Images

 日本代表MF原口元気(31)が、新天地のブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルトで早くも中心選手としての振る舞いを見せているようだ。カタールW杯日本代表MF遠藤航(29)やDF伊藤洋輝(23)とともにブンデスリーガ残留へのキーマンとしてきたいを寄せられる中、ドイツ誌『ビルト』がクラブ内部での原口元気に対する評価を伝えている。

 同選手は今季ウニオン・ベルリンで出場機会を減らすと、先月30日にVfBシュツットガルトへ完全移籍。加入翌日のカップ戦で途中出場すると、今月はここまでリーグ戦全3試合で先発出場。遠藤航とともに中盤での身体を張った守備を見せているほか、今月18日のケルン戦では移籍後初アシストをマークした。

 『ビルト』は「原口元気はVfBシュツットガルトですぐにトップパフォーマーになり、そしてスピーカーになった」と見出しをうち、「トレーニングでは全開で、同僚を追い込む。そのため寡黙な同胞、遠藤航の代役を務めることもある。トレーニングの合間には指示を出し続け、チームメイトとコミュニケーションをとるシーンが目立つ」と、練習風景をリポート。

 ドイツ語が堪能であることに触れた上で「彼は加入決定から数日間、自分から新しい仲間に近づき、みんなに話しかけようとした。それがリーダーであろうとタレントであろうと関係ない。チームから好評を博した行動をとった。それに加入からわずか3週間でブルーノ・ラッバディア監督から信頼を得ている」と綴っている。

 また『ビルト』はVfBシュツットガルトのSD職(スポーツディレクター)を務めるファビアン・ウォルゲムート氏のコメントも紹介。これによると、ウォルゲムート氏は「原口元気は中盤をより安定させてくれた。彼は安心感、それに多くの新しい選択肢と柔軟性を与えてくれている」と、同選手の獲得に満足感を示しているという。

 なお『ビルト』は先日、原口元気獲得でVfBシュツットガルトの支払った移籍金が60万ユーロ(約8400万円)であると伝えている。すでに移籍金以上のパフォーマンスを発揮してチームへ好影響を与えているだけに、VfBシュツットガルトの補強戦略がはまったと言える。