Jリーグ 川崎フロンターレ

川崎ダミアンに母国クラブがオファー準備?現地「古巣復帰に前向きで…」

レアンドロ・ダミアン 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレの元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアン(33)は今冬残留の可能性がある一方、ここにきて母国ではブラジル1部SCインテルナシオナウ復帰の噂が再燃。ブラジルメディア『Mercado da Bola』が同選手の去就について興味深い見解を示した。

 ダミアンは中東やMLS(メジャーリーグサッカー)からのオファーが伝えられる中、昨季終了後に川崎フロンターレと契約更新。ただ今年6月以降にアルゼンチン1部ボカ・ジュニアーズやブラジル1部ボタフォゴFRからの関心が伝えられていた。また複数のブラジルメディアは、以前からダミアンと川崎フロンターレの契約期間が2023シーズン終了後までと報じている。

 一方で同選手の代理人は今月下旬、SCインテルナシオナウの専門YouTubeチャンネル『Canal do Vaguinha』に出演した際「ブラジル国内の移籍市場ではストライカー不足に陥っているから、いくつかのクラブがレアンドロ・ダミアンの状況を知るために私に連絡してくる。ただ現時点ではどのクラブとも交渉を進めていない」

 「我々は川崎フロンターレを尊重している」と前置きをした上で「だが、来年に他クラブでプレーしないと断言することはできない」

 「SCインテルナシオナウからは以前、レアンドロ・ダミアンの状況を知る目的での連絡があった。彼が日本で受け取っている年俸や川崎フロンターレとの契約内容は、ブラジルサッカーでは実現不可能なものだ。今は向こうから連絡は来ていない」とコメント。川崎フロンターレ退団の可能性が残っていることを明かしていた。

 そんな中『Mercado da Bola』は27日に「移籍市場で注目を集めるレアンドロ・ダミアンは、SCインテルナシオナウ復帰を優先する」と見出しをうち、ダミアンの去就に関する特集記事を掲載。

 「ここ数日、ダミアンは来年のSCインテルナシオナウ復帰に前向きであることを示唆している。SCインテルナシオナウも今季終了後に交渉を進めるはずだ。今後数週間のうちに復帰を正式打診し、来年1月の最初の獲得選手として出迎える計画だろう」と綴っている。

 ただ一方で「ダミアンと川崎フロンターレの契約は今年末で切れ、彼には川崎フロンターレと契約更新する予定はない。選手側の意向次第では、SCインテルナシオナウはゼロコストでの獲得し、給与とボーナスのみを支払うことになる」と言及。既報とは異なり、両者の契約が今季限りと主張している。

 また『Mercado da Bola』はダミアンのSCインテルナシオナウ復帰が実現しなかった場合のプランについて「彼はブラジル国内の他クラブからも注目されている。SCインテルナシオナウ復帰を最優先にしっているが、合意に達しなかった場合には他クラブからのオファーを精査するだろう」

 「日本で良い時期を経験しているダミアンへの関心がなくなることはないだろう」とし、母国復帰の可能性が高いとの見方を示している。

 なおブラジル国内のラジオ局『Paiquere 91.7』は27日、ブラジル2部ロンドリーナEC所属のブラジル人FWドウグラス・コウチーニョ(28)が川崎フロンターレ移籍で合意に近いと報道。ダミアンの今冬退団を予想した上で、コウチーニョが同選手の後釜という位置づけだと主張している。