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G大阪ペレイラ「松本の反町康治監督は気難しく…」広島移籍時の会話明かす

サンフレッチェ広島在籍時のレアンドロ・ペレイラ 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・ガンバ大阪所属のブラジル人FWレアンドロ・ペレイラ(31)は、かつて松本山雅やサンフレッチェ広島でプレーしていた。そんなペレイラが松本山雅元監督である反町康治氏との関係や、サンフレッチェ広島へ移籍した背景を語っている。

 ペレイラは2019年1月、ベルギー1部クラブ・ブルッヘから松本山雅へ完全移籍。得点源として期待されたが公式戦14試合の出場で2ゴールという結果に終わると、わずか半年でサンフレッチェ広島へ期限付き移籍している。

 ただサンフレッチェ広島加入後は徐々に本来のパフォーマンスを取り戻すと、2020シーズンにはJ1リーグで15ゴールをマーク。ただシーズン終了後にサンフレッチェ広島への期限付き移籍期間が満了となり、昨年に松本山雅からガンバ大阪へ完全移籍していた。

 そんなペレイラは今月下旬、ブラジルメディア『Torcedores』のYouTubeチャンネル『TV Torcedores』に出演。松本山雅での苦悩について聞かれると 「松本山雅のスタイルや(反町康治)監督のやり方が(僕の考え方やプレースタイルとは)全然違ったから、やり方に慣れるのは難しかったね」

 「監督とはコミュニケーションをとる機会があったんだけど、とても気難しい人だったし、一緒に仕事をするのがかなり複雑だったんだ。悪い人という意味ではなく、仕事の面でだね」

 「松本山雅のサッカーは、90分間ずっとダイナミックなんだ。GPSの記録で10km走っていたんだけど、センターフォワードがそんなことをするなんて、驚きしかなかったよ」

 「(反町康治)監督は走ることを要求してきたけど、僕自身そのようなやり方には慣れていなかった。それから監督は僕にあまり出場機会を与えないようになったね」とコメント。

 反町康治監督からの具体的な指示内容として、ゴールを狙うことよりも相手のボランチをマークしてスペースを閉じることを優先するように要求されたことも明かしている。

 また同選手はサンフレッチェ広島への移籍が実現した背景を聞かれると「僕を松本山雅に連れて来た幹部は、(僕の松本山雅加入から)わずか1カ月でサンフレッチェ広島へ去った。それから僕は6か月も松本山雅でプレーしたんだけど、その幹部が僕をサンフレッチェ広島へ誘ってくれたんだ」

 「日本の人々は相手のことをリスペクトするし、自分の言葉を大事にする。だから彼は“罪悪感”を感じて、僕にもう一度チャンスを与える義務があると思ったんだろうね」

 「彼は僕にこう言ってくれたんだ。『君を日本に連れてきたのは、こんな状況になってほしいからじゃない。ブラジルで君のプレーを見ていたし、君がいい選手だということは分かっている。それに松本山雅でうまくいっていないのは、(反町康治)監督が気難しい人だからだ。サンフレッチェ広島へ来ないか?サンフレッチェ広島の(城福浩)監督は君のことを気に入っている。僕が紹介したんだ』とね」

 「僕は『もちろんだ』と答えたよ。そうしたら、(サンフレッチェ広島加入から)最初の半年間でうまくいった。そして2年目にはJ1リーグで得点王争いに絡めたよ」と、強化部とのやり取りに触れるとともに日本人の性格について自身の見解を述べた。