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元G大阪ルーカス「オファー拒否を望んだが…」妻のFC東京移籍後押し告白

ルーカス 写真:Getty Images

 かつてFC東京やガンバ大阪でプレーしていたルーカス・セベリーノ氏(43)は、Jリーグでおよそ9年半にわたりプレー。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)や天皇杯、ナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)のタイトルを獲得するなど成功を収めている。そんなルーカス氏がJリーグ挑戦に至るまでの背景を語った。18日、フランス紙『ウエスト・フランス』が同氏のコメントを伝えている。

 ルーカス氏は2000年6月、ブラジル1部アトレチコ・パラナエンセからフランス1部スタッド・レンヌへ完全移籍。移籍金1億4000万フラン(当時約21億円)にくわえて「ロナウド2世」として期待を寄せられたが結果を残せず、2004年にレンヌからFC東京へ完全移籍していた。

 そんなルーカス氏は『ウエスト・フランス』のインタビューに対応。レンヌ退団時の心境を聞かれると「イタリアやスペインでプレーすることを夢見ていた」と答えた上で「日本で活動している代理人が僕にコンタクトを取ってくれたのさ」

 「不思議なもので、当時僕はちょうど結婚したばかりだった。妻がいよいよフランスに永住して、シャンゼリゼ通りやルーブル美術館の華やかさを楽しみようになっていたのさ。今の妻から絶対に見放されると思っていたから、日本からのオファーを受け入れたくなかったんだ」

 「だけど彼女は理解を示してくれた。『謙虚になってオファーについて考えなさい』と僕に言ってくれたし、FC東京移籍という決断はベストだったよ」とコメント。妻の後押しがあってJリーグ挑戦が実現したことを明かしている。

 また『ウエスト・フランス』は「ルーカスは2003年12月にスタッド・レンヌを離れてFC東京へ移籍した。日本ではゴールとタイトルを積み重ね、Jリーグ界のビッグネームとしての地位を確立した」と紹介。J1・J2リーグで通算99ゴールをあげた同氏の実績を称えている。

 ルーカス氏はJリーグ挑戦1年目の2004シーズンに2桁ゴールをマークしたほかナビスコカップ優勝に貢献。2007シーズンまでFC東京在籍期間で3度2桁得点をあげると、2008年から3シーズン過ごしたガンバ大阪でもACLや天皇杯のタイトルを獲得。2011年に一度母国復帰したが、同年7月から2013シーズン終了後まで再びFC東京でプレーしていた。