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アラベス原大智が飼い殺し危機払拭!STVVから復帰後初ゴールに監督絶賛

原大智 写真:Getty Images

 FC東京下部組織出身のFW原大智(23)が10日、スペイン2部デポルティーボ・アラベスでの初ゴールをマーク。アラベスのルイス・ガルシア監督が同選手に賛辞を送った。アラベスの専門サイト『noticias de Alava』が指揮官のコメントを伝えている。

 原大智は昨年8月にアラベスからSTVVへレンタル移籍。今年1月にFW鈴木優磨(26)が鹿島アントラーズへ復帰したこともありレギュラーに定着すると、昨季はジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)全34試合中20試合の先発出場で8ゴール3アシストと結果を残したが、今年6月にSTVV退団が正式決定していた。

 同選手については、スペイン国内の複数メディアがアラベスで構想外になっていると報道。先月にはラ・リーガ(スペイン1部)やスペイン2部、それにスペイン国外クラブからオファーが届いていると伝えられていた。

 また先月28日にはスペイン2部第3節・UDイビザ戦で78分から途中出場。アラベスでのデビューを飾ったが、スペイン紙『アス』は「まったくもって迷走している。ボールにもほとんど触れず、見せ場が無かった。夏のマーケットが終わるまでの1週間、クラブが彼の行き先を探しても不思議ではない」と酷評していた。

 そんな中、原大智は10日開催の第5節・ルーゴ戦で60分から出場。すると65分にグラウンダー性のクロスをペナルティエリアで受ける。左足からダイレクトでシュートを放とうとして空振りしたものの、右足に持ち替えて振りぬき、シュートをゴールマウス右隅を突き刺した。

 ルイス・ガルシア監督は試合後、同点ゴール奪取でチームの勝利に貢献した原大智について「我々はペナルティエリアで精度を欠いていた。ハラは最高のフィニッシャーであり、この試合でのパフォーマンスは完璧だった。彼はこれからとてもポジティブになるだろう」と絶賛している。

 STVV今夏再加入の可能性が消滅し、アラベスで飼い殺しになる可能性があった原大智。しかしルーゴ戦で結果を残して、構想外扱いから序列を上げるチャンスをものにしている。