Jリーグ 名古屋グランパス

名古屋の“逆輸入”ならず…下部組織出身・手嶋秀がイタリア3部残留

名古屋グランパスのサポーター 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・名古屋グランパスの下部組織出身であるFW手嶋秀(イタリア名:ヒデ・ヴィタルッチ)は、名古屋グランパス復帰が噂されていた。しかし、22日になってイタリア3部クラブへの完全移籍が正式決定している。

 現在21歳で日本とイタリアの二重国籍を有する手嶋秀は、名古屋グランパスU18でU24日本代表DF菅原由勢(22)やDF成瀬竣平(21)らとともにプレー。ただトップチーム昇格とはならず、2019年夏にフロジノーネへ完全移籍していた。

 そして海外挑戦1年目の2019/20シーズンはトップチームでの出番がなく、シーズン終了後にUSペルゴレッテーゼ1932へレンタル移籍。2021/22シーズンはセリエC-ジローネA(イタリア3部の北部地区)で38試合中25試合に出場。先発出場こそ6試合にとどまったがスーパーサブとして多くの出場機会を得て3ゴールをあげていた。

 そんな手嶋秀は先月末、レンタル期間満了によりUSペルゴレッテーゼ1932を一度退団。イタリア国内の複数メディアは、セリエBやセリエCの複数クラブからの関心を報じていた。

 また今月14日にはイタリアメディア『L’inchiesta』が「驚くべき日本への帰還。ヒデ・ヴィタルッチの未来は、日出ずる国にあるかもしれない。名古屋グランパスが彼を獲得を試みている」と報道。名古屋グランパスへ復帰する可能性に触れていた。

 ただUSペルゴレッテーゼ1932は22日、完全移籍による手嶋秀の再獲得を公式発表。同選手と2024年6月までの2年契約を結んだことを明らかにしている。