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板倉滉獲得見送りも…ボルシアMG幹部が注目発言「他の移籍案件を…」

板倉滉 写真:Getty Images

 日本代表DF板倉滉(25)は先月末、シャルケをレンタル期間満了により退団。新天地はブンデスリーガのボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)が有力とみられているが、ボルシアMGは同選手の獲得を見送る可能性があるようだ。26日、ドイツメディア『フースバル』が伝えている。

 板倉滉は昨年8月、マンチェスター・シティからシャルケへ1年レンタルにより加入。すぐさまレギュラーに定着すると、ドイツ2部リーグでほぼ全試合に先発出場。シャルケのブンデスリーガ昇格に大きく貢献していたが、シャルケ幹部は600万ユーロ(約8億5000万円)近くの買い取りオプション行使を断念。先月31日にシャルケ退団が正式決定していた。

 そんな板倉滉には、セルティックやアイントラハト・フランクフルト、ボーンマス、ホッフェンハイムなど複数クラブからの関心が伝えられている。その中、今月17日になってボルシアMGが移籍金500万ポンド(約8億4000万円)により同選手を完全獲得することがほぼ確実と報じられていた。

 しかし『フースバル』は「イタクラの場合は、忍耐が必要だ」と見出しをうち、ボルシアMG移籍が実現しない可能性を伝えている。ボルシアMGのローランド・ヴィルクスSD(スポーツディレクター)は「2つの当事者がいて、彼らが同意しなければならない。至ってシンプルだ。制限の範囲内でなければならないし、我々が想像するようなクオリティでは、そう簡単にはいかない」と板倉滉獲得への交渉状況に言及。

 そして「我々は他の移籍案件をより早く行うことができるが、選手のスキルにはある程度求めるものがある。そして、その対価としてお金を払わなければならない」と語るなど、板倉滉から他選手へターゲットを切り替える可能性を示唆した。

 なお、マンチェスター・シティは今夏の移籍ウィンドウで、ボルシア・ドルトムントからノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランド(21)の獲得を決めているほか、アルゼンチン1部の強豪リーベル・プレートからはアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレス(22)の加入も内定。2選手の獲得で巨額の資金を要したため、板倉滉らレンタル移籍組の完全放出を目指している。