日本代表・海外組 海外日本人選手

ポステコグルー、日本人選手“格下扱い”に持論「ブンデスリーガには…」

セルティック優勝式典での日本人選手 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノスを率いていたアンジェ・ポステコグルー氏は、セルティックでタイトルを獲得した。そんなポステコグルー氏が日本代表FW古橋亨梧(27)ら日本人選手の獲得に言及した。25日、英紙『デイリーレコード』が伝えている。

 セルティックは2020/21シーズンにリーグ優勝を逃すと、昨年6月に横浜F・マリノスからポステコグルー監督の引き抜きに成功。7月にはヴィッセル神戸から古橋亨梧を獲得すると、その古橋亨梧はシーズン前半戦だけで2桁ゴールと本来のパフォーマンスを発揮する。

 さらに昨年12月31日には、FW前田大然(24)、MF旗手怜央(24)、MF井手口陽介(25)と日本人選手を相次いで獲得。前田大然や旗手怜央がレギュラーに定着すると、セルティックは日本人選手の活躍もあり、スコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)とスコティッシュリーグカップで優勝していた。

 欧州挑戦1年目でいきなり成功を収めたポステコグルー監督は、2021/22シーズンの補強戦略について「新戦力獲得に関して、特別な戦略はなかった。私はただ良い選手と契約したかったし、日本には質の高い選手がいることも知っていた」とコメント。

 「日本での4年間の監督生活で、私の理想とするサッカーを実現するための才能と姿勢を持った選手を見てきた。一般的に、人間は自分に近いところにしか目を向けない。ヨーロッパ、南米はサッカー大国と言われ、アジアは格下と思われがちなんだ」

 「それは、これまで私にチャンスが与えられなかったのと同じ理由だ。アジアは世界の裏側と見られ、ヨーロッパと南米はサッカーが強い大陸と見られているため、ヨーロッパだけを見ている歴史的な風潮がある」

 「でも、ブンデスリーガには素晴らしい日本人選手が何人もいる。だから、他の国では(日本人選手の素晴らしさについて)あまり気付かれていないように私は思っている。アジアや北米がもっと注目されれば、市場としてさらに魅力的になるはずだ」と、日本人選手をはじめアジア出身の選手に対する欧州での見られ方について持論を展開している。

 なお、『デイリーレコード』は今夏セルティック移籍の可能性がある日本人選手として、清水エスパルス所属のU21日本代表MF松岡大起(21)やFW鈴木唯人(20)の名前を挙げている。ポステコグルー監督がさらなる日本人選手の獲得を思い描いているか気になるところだ。