明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレに所属する元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアン(32)は、以前から盛んに母国復帰が噂されている。その中、ブラジルメディア『BOLAVIP』が22日、同選手の川崎フロンターレ移籍の舞台裏を報じた。
ダミアンは2012年にU23ブラジル代表の一員としてロンドン五輪で銀メダルを獲得。ブラジル国内で欧州挑戦を期待する声が上がっていたが、2014年1月にブラジル1部のSCインテルナシオナルからサントスへ完全移籍して以降、不振に喘いでいた。そしてサントスで構想外となると、クルゼイロやレアル・ベティスなど複数クラブにレンタル移籍。2019年1月に川崎フロンターレへ加入していた。
『BOLAVIP』は「ブラジルサッカー界で最も高額な契約金のリスト」と題した特集記事を掲載。元アルゼンチン代表のカルロス・テベスや元ブラジル代表のFWアレシャンドレ・パト(32)など10選手を紹介している。
その中でダミアンについては「レアンドロ・ダミアンは2013年、ブラジルで大きな期待を受ける選手のひとりとしてサントスにやってきた。同選手はブラジル代表に招集されると、2012年のオリンピックに出場していた。2010年にコパ・リベルタドーレス(南米選手権)、2011年にレコパ・スダメリカーナ、2011年から2013年にかけてカンピオナート・ガウショ(リオグランデ・ド・スル州選手権)を制した後、1300万ユーロ(約18億7000万円)でサントスへ渡った」
「ダミアンはサントスではわずか26試合でしかプレーせず、6ゴールにとどまった。2019年に退団し、日本の川崎フロンターレにフリートランスファーにより加入した」とし、川崎フロンターレが移籍金ゼロで獲得したことを明かしている。
なお、ダミアンはSCインテルナシオナルへの復帰が噂されている。また、ブラジル国内の複数メディアは同選手と川崎フロンターレの契約期間が2022シーズン終了後までと報道。今夏以降にフリーでの獲得に向けた交渉が可能になると伝えていた。
しかしブラジルメディア『Revista Colorada』は今月21日、「レアンドロ・ダミアンは、すでに代理人が本誌の取材に対し、現時点では日本のサッカー界を離れてブラジルに戻ることはないと伝えているにもかかわらず、SCインテルナシオナル復帰が憶測され続けている」と報道。
その上で川崎フロンターレとの契約内容について「間違った情報が流れている」とした上で「代理人の話によると、レアンドロ・ダミアンの川崎フロンターレの契約は2023年末まで有効とのこと。したがって、彼が他のチームと事前契約を結ぶことができるのは、来年7月以降ということになる」と伝えている。
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