
かつて明治安田生命Jリーグの鹿島アントラーズや大宮アルディージャを率いていた石井正忠氏が、ブリーラム・ユナイテッド指揮官としてタイ国内2冠を達成した。
石井正忠氏は2019年12月にタイ1部のサムットプラーカーン・シティFC監督に就任。タイ挑戦1年目の2020/21シーズンでリーグ6位と結果を残すと、今シーズンなかばの昨年12月にリーグ首位のブリーラム・ユナイテッド監督に就任していた。
石井正忠氏を招へいしたブリーラム・ユナイテッドは、元ヴィッセル神戸のケニア代表FWアユブ・マシカ(29)や元横浜F・マリノスのタイ代表DFティーラトン・ブンマタン(32)を獲得。シーズン後半戦でも安定した戦いを見せると、4月10日の第29節・ノーンブワ戦で3-0と勝利したことにより、リーグ戦1試合を残して優勝を決めていた。
さらにタイFAカップでは1回戦から順調に勝ち上がると、今月18日の準決勝・スパンブリー戦ではタイ代表MFスパチョーク・サラチャット(23)の2ゴールもあり、3-2で勝利する。
そして22日の決勝・ナコーンラーチャシーマーFC戦ではボール支配率78%、シュート30本と圧倒しながらも相手の堅守に苦戦する。それでも延長後半105分にFWジョナサン・ボリンギ(27)が決勝ゴールをあげ、1-0で勝利。タイ国内リーグとあわせて今季2つ目のタイトルを獲得したのだ。
なお、ブリーラム・ユナイテッドは今月25日にタイ・リーグカップ準決勝のチェンライ・ユナイテッド戦に臨む。3冠をかけた戦いに臨む石井正忠監督と手腕はもちろん、マシカやティーラトン、それに今季終了後に北海道コンサドーレ札幌へ移籍するスパチョークのパフォーマンスに注目が集まる。
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