Jリーグ

J1クラブがタイ代表DFにオファーも…所属クラブ監督は難色「レンタル移籍だと…」

クリッサダー・カーメーン 写真:Getty Images

 タイ・リーグ1(タイ1部)のチョンブリーFCに所属するタイ代表MFクリッサダー・カーメーン(23)にJ1リーグのクラブが関心を寄せているようだ。9日、タイメディア『サイアム・スポーツ』が伝えている。

 身長176cmの同選手は、2017年にチョンブリーFCのトップチームに昇格。今季は中盤センターの守備的なポジションやセンターバックを任せられる中、リーグ戦30試合中26試合で先発出場して2ゴール5アシストをあげていた。また、昨年12月開催のAFFスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)でタイ代表デビュー。センターバックの主力選手として8試合中7試合でフル出場し、タイ代表の優勝に大きく貢献していた。

 『サイアム・スポーツ』の報道によると、カーメーンのもとにJ1リーグ所属クラブからオファーが届いたとのこと。チョンブリーFCの監督は同選手の去就について「名前は伏せるが、(カーメーン獲得を狙う)日本の1部リーグのクラブから連絡があった。ただ、チョンブリーとしては、レンタル移籍であるならば、彼にとってあまり良いことではないと考えている」

 「もし日本へ移籍するのであれば(Jリーグクラブと)長期契約を結ぶ、つまり完全移籍の場合のみだ。そのことについてはすでにJリーグのクラブに伝えているが、まだ返答がない状況だ。もし完全移籍での獲得に同意するならば、移籍金について話し合うことにある。我々としては、Jリーグ挑戦という彼の夢を後押しする準備はできている」とオファー内容の一部を明かすとともに、相手の出方次第ではカーメーンのJリーグ挑戦を容認する可能性があることを認めている。

 なお、カーメーンは2017年に鹿児島ユナイテッドFCのトレーニングに参加していたが、入団には至らなかったとタイ国内で伝えられている。将来のタイ代表を背負う存在として注目を集める中、同選手のJリーグ挑戦は実現するのだろうか。