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藤本寛也が1G1Aでクラブ史初の快挙達成アシスト!買取OP行使で東京Vから完全移籍も

藤本寛也 写真:Getty Images

 東京ヴェルディ下部組織出身の元U20日本代表MF藤本寛也(22)はプリメイラリーガ(ポルトガル1部)のジル・ヴィセンテに在籍しているが、今月8日開催のリーグ戦でクラブの歴史的快挙達成に大きく貢献した。

 藤本寛也は今季ここまでプリメイラリーガ32試合中30試合で先発出場して3ゴール2アシストと、中盤の主力選手として活躍している。その中で迎えたプリメイラリーガ第33節・トンデラ戦でもスタメン出場。0-0で迎えた56分にペナルティエリア内でパスを受けると、鮮やかなループシュートからゴールネットを揺らしてチームに先制点をもたらす。

 そして63分にはピッチ中央でボールを拾うとそのままドリブルで前線まで持ち上がり、ペナルティエリア内に走り込んだポルトガル人MFサムエウ・ジアス・リーノ(22)にパスを供給。リーノがグラウンダーのシュートでゴールマウス右隅を揺らしている。

 ジル・ヴィセンテは76分にも追加点を奪うと、トンデラの反撃を封じて3-0で勝利。勝ち点を「51」まで積み上げており、リーグ5位をキープしている。そして来季欧州カップ戦出場圏外である6位のギマランイスが今節引き分けに終わったため、両クラブの勝ち点差が「6」に広がり、ジル・ヴィセンテがクラブ史上初めて欧州カップ戦(UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ予選)に出場することが決定。ジル・ヴィセンテはこれまで1部と2部の昇降を繰り返しており、プリメイラリーガでの最高順位は1999/2000シーズンの5位だった。

 なお、藤本寛也は2020年8月に東京ヴェルディからジル・ヴィセンテへレンタル移籍。昨季の活躍が認められると、レンタル期間が今年6月まで延長されている。また、昨年12月にはポルトガル紙『A BOLA』がジル・ヴィセンテが来年6月までに買い取りオプションを行使する可能性があると報じていた。

 2シーズンつづけて主力選手として十分な働きを見せていることやクラブが来季欧州カップ戦出場を決めたことを踏まえると、ジル・ヴィセンテが同選手の完全獲得に踏み切る可能性は大いにありそうだ。