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日本代表・三好康児が今夏移籍か「具体的な将来の話がなく…」現地メディアが見解示す

三好康児 写真:Getty Images

 日本代表MF三好康児(25)は、今季終了後にもロイヤル・アントワープを退団する可能性があるようだ。7日、ベルギーメディア『Gazet van Antwerpen』が伝えている。

 同選手は川崎フロンターレから北海道コンサドーレ札幌や横浜F・マリノスへの期限付き移籍をへて、2019年夏にアントワープへ加入。昨季は優勝プレーオフで6試合中5試合に先発出場するなど存在感を発揮。U24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に出場したこともあり、飛躍が期待されていた。

 しかし今季はハムストリングの負傷でおよそ2カ月にわたり戦線離脱。年明けに復帰したものの、レギュラー定着には至らず、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のレギュラーシーズンでは12試合の先発出場で1ゴール2アシストという結果に終わっていた。また、チームは昨季につづいて優勝プレーオフに進出しているが、同選手は優勝プレーオフでここまで出番がない。

 そんな三好康児の去就について、『Gazet van Antwerpen』は「ミヨシはアントワープとの契約が来シーズンまでとなっている。選択肢はいたってシンプルであり、契約延長するかシーズン終了後に売却するかだ」と説明。

 その上で「この日本人選手は今シーズン、負傷離脱もあり1337分しかプレーできていない。クラブから具体的な将来の話もなかったため、今季限りで退団する可能性が高い。それでもクラブが彼を引き留め、新たな契約を結ばせたいのであれば、迅速に行動しなければならないだろう。クラブは何らかの対策が必要だ」と選手サイドとクラブ幹部の間で契約延長にむけた話し合いが行われていないと主張。アントワープにとって今夏の移籍ウィンドウが三好康児を売却するラストチャンスという見解を示した。

 なお、三好康児はFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選では1試合ベンチ入りしたのみであり、一度もピッチに立っていない。カタールW杯出場を目指していることが考えられるだけに、同選手は今季終了後に決断を迫られるかもしれない。