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旗手怜央、ポステコグルー監督からの期待に「もっとやれるはず」ダービーで得た感覚も明かす

旗手怜央 写真:Getty Images

 セルティックに所属する日本代表MF旗手怜央(24)は、レンジャーズとのダービーマッチで2ゴール1アシストをマークし、チームの勝利に大きく貢献している。その旗手怜央はアンジェ・ポステコグルー監督からの期待度の高さに反応した。6日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 旗手怜央は昨年12月31日に明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレからセルティックへの完全移籍が決定。先月17日開催のスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)第21節・ハイバーニアン戦でデビューすると、早速マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出される。そして26日の第22節・ハーツ戦では強烈なミドルシュートからゴールを決めるなど、新天地で早くも存在感を発揮していた。

 そして同選手はレンジャーズ戦でも先発出場すると、前半5分にコーナーキックのセカンドボールを拾いペナルティエリア外からのシュートで先制ゴールをマーク。前半41分にはペナルティエリア手前でパスを受けて右足を振りぬくと、ボールはゴールマウス右隅を揺らす。そして前半44分には自らのクロスから3点目をアシスト。セルティックは後半にレンジャーズの反撃を断ちきり、3-0と勝利し首位に浮上している。

 この旗手怜央のパフォーマンスをセルティックのサポーターや現地メディアはこぞって称賛。くわえてリバプール所属のスコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソン(27)やオリンピック・リヨンのフランス人FWムサ・デンベレ(25)など欧州の一線でプレーするタレントもSNSでコメントを残すなど、関心を寄せている。

 ただポステコグルー監督は『スカイスポーツ』の取材に対して「彼の体力はこれからおのずと上がるだろう。体力が彼のプレーの大部分を占めているのだが、みんなはまだそれを見ていない。(このクラブの環境に)彼はとてもいい感じに慣れている」と語るなど、旗手怜央がさらに良いパフォーマンスを発揮できるという見方を示していた。

 そんな旗手怜央は『スカイスポーツ』のインタビューに対応。ポステコグルー監督から高いレベルでのプレーを期待されていることについて「監督がそのように言っているのなら、もっとやれるはずですね。いずれにしても僕はつねにプレーすることを目指していますし、自分の出場するすべての試合で自分の力を出し切るつもりです」と今後にむけての意気込みを語っている。

 また、大勢のサポーターが見守る中レンジャーズとのダービーマッチで結果を残した後の感想を聞かれると「(レンジャーズ戦でプレーした時の)感覚は必ずしも他のものと比べる必要はないと思いますけど、全く新しいことを経験できたことで間違いなく僕のサッカー人生はさらに前に進みますし、素晴らしい経験だったと思います」

 「もちろん、2ゴール1アシストという結果も嬉しいですけど、それ以上に監督やチームの期待に応えられたことが嬉しいです。すでにチームの一員であることを実感しましたね」とコメント。自分自身の結果よりもチームの勝利に貢献できたことで充実感を得ていることを明かした。

 なお、セルティックは6日にスコティッシュ・プレミアシップ第25節・マザーウェル戦を控えている。セルティックサポーターの心を鷲掴みにした旗手怜央としては、この一戦でも記録に残る結果がほしいところだ。