長崎ウェリントンが退団明言！「また日本で会おう」1.4億円の買取OP行使せず

　明治安田生命J2リーグのV・ファーレン長崎でプレーしていたブラジル人MFウェリントン・ハット（29）は7日、V・ファーレン長崎をレンタル期間満了により今季限りで退団することを明かした。

　同選手は昨年10月にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエC（ブラジル3部相当）フェロヴィアリオACからカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA（ブラジル1部）のアトレチコ・ゴイアニエンセへ移籍。昨季に公式戦13試合で先発出場するなどブレイクを果たすと、今年3月にV・ファーレン長崎へレンタル移籍により加入していた。

　そして5月下旬に行われたJ2リーグ第15節・ファジアーノ岡山戦でデビューすると、右サイドのレギュラーに定着。8月下旬の第24節・ツエーゲン金沢戦で負傷したこともあり、しばらく戦列を離れていたが、先月10日開催の第33節・愛媛FC戦で復帰すると、翌節のアルビレックス新潟から最終戦・松本山雅戦まで9試合つづけて先発出場。くわえて直近7試合で4ゴールをあげる活躍を見せていたが、V・ファーレン長崎はJ1昇格を果たせなかった。

　シーズン終盤に活躍したハットだが、7日午前にインスタグラムを更新。背番号「28」を身にまとう自身の後姿をアップするとともに「今日、僕はV・ファーレン長崎に別れを告げるよ。V・ファーレン長崎は、僕に日本サッカーへの扉を開いてくれたた。そんなV・ファーレン長崎にはこれからもずっと感謝しているよ」

　「V・ファーレン長崎での数ヶ月間で、仕事面と生活面でたくさんの学びがあった。長崎で僕を暖かく迎えてくれた日本のファンやスタッフ、チームメイトのサポートに感謝しているよ。このクラブに対する僕の最高の願いは永遠のものだ。それではまた日本で会おう、アリガトウ！」とサポーターにむけて別れのメッセージを伝えた。

　なお、V・ファーレン長崎はハット獲得により、レンタル料として25万ドル（約2900万円）をアトレチコ・ゴイアニエンセに支払っている。ただ、完全移籍での獲得を望む場合には、今年12月までに120万ドル（約1億4000万円）による買い取りオプションを行使する必要があると、先月末に複数のブラジルメディアが伝えていた。