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妻NGで実現しなかった移籍3選「かかあ天下」のサッカー選手監督たち

マウロ・イカルディ(左)ジネディーヌ・ジダン(中)オリビエ・ジルー(右)写真提供:Gettyimages

妻の権威が夫を上回っている家庭を「かかあ天下」と呼ぶが、妻が夫を尻にひく光景は日本だけに留まらない。サッカー界でも、実際に妻の承認を得られずに実現しなかった移籍が存在している。

ここでは選手自身の意向ではなく、妻がNGを出して実現しなかった欧州移籍3ケースについてご紹介したい。


オリビエ・ジルー 写真提供:Gettyimages

オリビエ・ジルー

かつてプレミアリーグでアーセナルやチェルシーに所属してゴールを量産し、現在セリエAで上位を走るミランでプレーするオリビエ・ジルーだが、彼は決まりかけた移籍を妻の反対によって阻まれた過去を持つ。

アーセナルに所属していた2017年夏、新加入選手の1人であったアレクサンドル・ラカゼットのバックアッパーになることを危惧したジルーは、エバートン(ホームタウンはリバプール)へ拠点を移す目前だった。しかしその事実を知った妻がエバートンへの移籍に猛反対。結果、移籍は寸前で破談となりアーセナル残留を決断したのだ。

その後ジルーは2018年にチェルシーへ移籍。アーセナルとチェルシーは共にロンドンを拠点としており、妻はもしかすると同じロンドンだからということでチェルシー移籍を認めたのかもしれない。


ジネディーヌ・ジダン 写真提供:Gettyimages

ジネディーヌ・ジダン

選手移籍ではなく監督就任に関して妻の意向が反映されたケースも存在する。2020/21シーズンを最後にレアル・マドリードの監督を退いたジネディーヌ・ジダン。先日オーレ・グンナー・スールシャール監督を解任したマンチェスター・ユナイテッドの新監督になる可能性が浮上した。

ユナイテッドは現在パリ・サンジェルマン(PSG)を率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督やアヤックス・アムステルダムを率いるエリック・テン・ハーグ監督へオファーを出したという情報も出たが、それらの交渉が難航しジダンへのオファーも提示された格好だ。

しかし、ジダンは自身が英語が話せないことに加え、妻からはマンチェスターで生活したくないという反発を受け、ユナイテッドのオファーを断ったという。紆余曲折あった「赤い悪魔」の新指揮官探しは、結果ラルフ・ラングニック監督で確定しようやく落ち着いた。


マウロ・イカルディ 写真提供:Gettyimages

マウロ・イカルディ

「クセのある妻」を持つことで有名なマウロ・イカルディも、彼女を理由に移籍が実現しなかった1人である。イカルディがかつてインテルに所属(2013-2020)していた頃、レアル・マドリードがイカルディ獲得に向けて興味を示しているという情報があった。なんでもカリム・ベンゼマの代わりとしてのオファーだったようで、イカルディ本人も歴史あるクラブのエースストライカーになる絶好の機会として捉えていただろう。

しかし、この噂に対して障害になったのが妻のワンダ・ナラだった。不倫関係によって育まれた愛の末イカルディの妻兼代理人となったワンダ・ナラがマドリードへの移籍に反対の意向を示し、マドリード側も予てから目立つ妻の問題行動を考慮し獲得活動から手を引いたという。

名前:秕タクオ

国籍:日本
趣味:サッカー、UNO、100均巡り

サッカー観戦が日課のしがないサラリーマンです。かれこれ人生の半分以上はサッカー観戦に明け暮れ、週末にはキルケニー片手にプレミアリーグやJリーグにかじりついています。

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