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柏が獲得狙ったブラジル人MF、海外移籍を熱望「子供のためにも…」Jクラブとの交渉は…

柏レイソル 写真提供: Gettyimages

 柏レイソルが獲得を狙ったと噂されているブラジル人MFニコン(29)には、再びJリーグからの関心が伝えられている。その中、現在アトレチコ・パラナエンセでプレーする同選手は、ブラジル国外でのプレーを望んでいることを明かした。19日、ブラジルメディア『UOL』が伝えている。

 ニコンはトップ下をはじめ前線の複数ポジションをこなすユーティリティ性を兼ね備える中、昨季はリーグ戦25試合で先発出場。今季もここまでカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)17試合でスタメンに名を連ねているほか、コパ・スダメリカーナ(UEFAヨーロッパリーグの南米版)ではグループステージ1試合を除き全試合でフル出場し、3ゴール6アシストをマーク。チームの決勝進出に大きく貢献している。

 そんなニコンの去就を巡っては、今季のJリーグ開幕前にコリンチャンスやサンパウロ、それに柏レイソルが水面下で争奪戦を繰り広げていたが、今年3月に入って柏レイソルが争奪戦から撤退とブラジルメディアが報じていた。

 また、同選手はアトレチコ・パラナエンセとの契約が今年12月までとなっているが、選手サイドは複数年の契約延長オファーを拒否している模様。くわえて、先月にはコリンチャンスやサンパウロにくわえて、ブラジル1部のパルメイラスやサントス、グレミオ、それにJリーグクラブが獲得に興味を示していると伝えられていた。

 その中、ニコン本人は『UOL』の取材において、自身の将来について問われると「僕もそうだけど、自分の子供たちのためにも他の国や文化のもとでプレーしたいと望んでいるよ。だけど、僕はとても実直だし、自分の決断はすべて家族に共有している。僕にとって家族は最も重要な存在なのさ」

 「(去就を決断するにあたって、)私に興味を持ってくれているクラブがとても優れているか、平均的か、そうでないかは関係ないね。家族が幸せなところに行くし、それが僕にとっても重要なことだね」とコメント。海外移籍への思いを明かすとともに、家族の思いを最優先にして去就の決断を下す方針を示している。

 くわえて「事前契約にはサインしないよ。できることだとは分かっているけど、絶対にしない。アトレチコ(・パラナエンセ)との契約期間は今年12月31日までだけど、クラブとの絆は契約期間以上のものだね。アトレチコにはとても感謝している」

 「このクラブのユニフォームや組織、ファンに対する本当の愛情がある。そんなアトレチコで一日一日を大切にしながら最後まで楽しみたいと思っているよ」と2015年1月から6シーズンにわたりプレーしているクラブに対する忠誠心を語った。

 昨季終了後に引き続きJリーグ移籍が噂されているニコンだが、果たして家族とともに日本行きを決断することはあるのだろうか。