Jリーグ

韓国代表FWのJリーグ移籍は実現せず…シンガポール優勝クラブと年俸2億円で合意

キム・シンウク 写真提供: Gettyimages

 中国スーパーリーグの上海申花足球倶楽部に今年8月まで所属していた韓国代表FWキム・シンウク(33)は、Jリーグクラブへの移籍が噂されていた。しかし、韓国メディア『ワールドスポーツ』は3日、同選手のシンガポール移籍がほぼ確実になったと報じている。

 身長196cmをほこるキム・シンウクは、Kリーグ(韓国1部)の蔚山現代と全北現代でプレーした経験があり、これまで2度AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のタイトルを獲得。また、韓国代表の一員としてFIFAワールドカップ・ブラジル大会やロシア大会に出場した実績を持っている。

 そんなキム・シンウクは2019年夏に全北現代から中国スーパーリーグの上海申花足球倶楽部へ完全移籍。今季はここまでリーグ戦8試合に出場して2ゴールをあげていたが、今年8月に外国籍選手の編成で構想外となり退団していた。

 同選手の去就を巡っては、韓国や日本、中国の複数クラブからが関心を寄せているほか、今季のシンガポール・プレミアリーグ優勝クラブであるライオン・シティ・セーラーズが年俸20億ウォン(約1億9000万円)による3年契約でオファーを提示したと先月末に韓国メディアが伝えていた。

 『ワールドスポーツ』の報道によると、とあるKリーグクラブの幹部が選手サイドとの交渉に臨み、3年契約で打診を行った模様。しかし、キム・シンウク本人は韓国国外での生活を強く望んでいたとのこと。結局、Kリーグ復帰は実現することなく、ライオン・シティ・セーラーズと合意に達したとのことだ。

 なお、ライオン・シティ・セーラーズは今年5月に、かつて仁川ユナイテッドや蔚山現代を率いていたキム・ドフン氏を招へい。今季のリーグ戦ではアルビレックス新潟シンガポールとのし烈な優勝争いを繰り広げた末、最終節で勝利して18年ぶりとなるリーグタイトル獲得を成し遂げている。

 そのライオン・シティ・セーラーズは、川崎フロンターレに所属する元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアン(32)や、Kリーグの水原FCでプレーする南アフリカ代表FWラルス・フェルトワイク(30)もリストアップしたと伝えられていた。しかし、レアンドロ・ダミアンに関しては、川崎フロンターレと契約延長を行うことが濃厚とみられている。