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冨安健洋、アーセナル移籍の裏で…ウェストハムが獲得に動かなかった理由とは…

冨安健洋 写真提供: Gettyimages

 日本代表DF冨安健洋(22)はイングランドにおける移籍市場最終日の8月31日に、セリエAのボローニャからアーセナルへの完全移籍が正式決定した。その中、アーセナルとともに移籍先候補の挙がっていたウェストハム・ユナイテッドが、同選手の獲得に動かなかった理由が明らかになっているようだ。1日、英紙『イブニング・スタンダード』が報じている。

 冨安健洋の去就を巡っては、昨季終了後にトッテナム・ホットスパーやアタランタなど複数クラブが関心を寄せていたが、ボローニャ残留が濃厚とみられていた。しかし、今週に入ってアーセナルとウェストハムが移籍先候補に浮上すると、8月31日にアーセナルが同選手獲得に際して移籍金2000万ユーロ(約26億円)+ボーナス300万ユーロ(約3億9000万円)を支払うという条件でボローニャと合意。本人はメディカルチェックを通過して、アーセナルと正式にサインを交わしている。

 一方、『イブニング・スタンダード』の報道によると、ウェストハムは冨安健洋を獲得候補にリストアップしていたものの、ボローニャに対してオファーを提示することはなかったとのこと。チームを率いるデイビッド・モイーズ監督が同選手のクオリティがプレミアリーグで通用するものではないと判断したことにより、獲得に動かなかったようだ。

 なお、ウェストハムは守備陣の即戦力として、チェルシーからフランス代表DFクル・ズマ(26)を完全移籍により獲得している。明治安田生命Jリーグのアビスパ福岡でのプロキャリアスタートから、ここまで順調にステップアップを果たしている冨安健洋だが、はたしてプレミアリーグの舞台で本来のパフォーマンスを発揮できるのだろうか。