Jリーグ 大宮アルディージャ

大宮、41歳GK南雄太をレンタルで獲得!横浜FCに7年半在籍

大宮アルディージャのサポーター 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J2リーグの大宮アルディージャは25日、横浜FCからGK南雄太を2022年1月31日までの期限付き移籍により獲得したことを公式発表している。

 南雄太は柏レイソルやロアッソ熊本でプレーした後、2014年から横浜FCに在籍。正守護神として2019シーズンにはJ2リーグ33試合に出場してJ1昇格に大きく貢献していた。しかし、昨季はリーグ戦12試合の出場にとどまると、今季もここまで8試合の出場。さらには、2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のザンクト・パウリから東京五輪のドイツU24代表GKスベンド・ブローダーセンが加入したこともあり、より厳しい立場に置かれることが予想されていた。

 同選手は大宮アルディージャへの加入について「はじめまして!このたび横浜FCから移籍してきた南雄太です。大宮アルディージャというポテンシャルの高い素晴らしいクラブに加入することができて、大変嬉しく光栄に思います。自分の年齢的にもラストチャンスと思って覚悟をもってここに来ましたし、まずは残留、そして更に上へとチームが上昇するよう、自分の持てるすべてを出してチームの勝利ために全身全霊で闘うことを誓います」

 「敵として何度も何度も大宮アルディージャと戦ってきましたが、NACK5スタジアム大宮の独特な雰囲気と熱いサポーターは本当に脅威で、正直あまり勝った記憶がないくらいです(笑)。そのようなサポーターとスタジアムが、今度は味方としてともに勝利を目指して戦えることが今から楽しみでなりません。このクラブは今の順位にいるクラブではないと思います。大宮アルディージャが本来あるべき位置に戻れるように全力を尽くして戦いますので、どうぞよろしくお願いいたします!」とクラブ公式サイトを通じて意気込みを語っている。

 また、横浜FCのサポーターや関係者に対しては「このたび大宮アルディージャに期限付き移籍する事になりました。まず今季もキャプテンという大役を与えられ、現在チームが苦しい状況にもかかわらず、チームに貢献出来ずにシーズン途中でチームを離れてしまう事をただただ申し訳なく思います。7年半も在籍させて頂き、酸いも甘いも味わわせて頂いた横浜FCを去るというのは、自分の決断とはいえ今でも本当に寂しい限りです。2018年昇格プレーオフでアディショナルタイムに失点して敗退した失意のヴェルディ戦、J1昇格を決めた2019年最終節の歓喜の愛媛戦は自分のサッカー人生の中でも何ものにも代え難い忘れられない瞬間となりました」

 「正直このまま横浜FCで自分は燃え尽きて引退するんだとも思っていました。そんな中、今年で42歳になる自分に届いた、自分を必要としてくれた大宮さんからのオファーは、とても刺激的で心が震えました。自分の気持ちに素直に今回挑戦する選択をしました。そして自分のサッカー人生も間違いなく終わりに近づく中、今回挑戦したいという自分のわがままを理解してくれたクラブには本当に感謝しても感謝しきれません。自分はクラブを離れますが、どんな時も愛着のある横浜FCの成功を願い応援しています。この苦境をクラブ全体で乗り越え、今年も必ず残留すると信じていますし、今後もJ1に定着していくクラブだと確信しています。『横浜FCに来てよかった!』と心の底から思える、素晴らしい7年半でした。横浜FCに関わる全ての皆様、本当にありがとうございました!」と長文にわたりメッセージを送っている。