明治安田生命J1リーグの浦和レッズは、23日に行われたJ1リーグ第19節・柏レイソルでGK鈴木彩艶が欠場した理由について、「Jリーグエントリー資格認定委員会への未申請」であったことを発表している。
ガーナ人の父親と日本人の母親の間に生まれた鈴木彩艶は、浦和レッズの下部組織で頭角を現すと年度別の日本代表でもプレー。2019年には浦和レッズとプロ契約を交わし、トップチームに2種登録。今季から正式にトップチームへ昇格すると、今年3月に行われたYBCルヴァンカップ・グループステージ第1節の湘南ベルマーレ戦でデビュー。そして先月9日に開催された第13節・ベガルタ仙台戦でJ1リーグでのデビューを果たし、東京五輪に臨むU24日本代表のバックアッパーメンバーにも選出されるなど、一際注目を集める有望株となっている。
しかし、同選手は20日の第18節・湘南ベルマーレ戦で出場した後、今月23日に行われた柏レイソル戦でベンチ外となっていた。クラブは鈴木彩艶の欠場について「いつも浦和レッズをサポートいただきありがとうございます。本日行われました、明治安田生命J1リーグ 第19節 柏レイソル戦に弊クラブ所属GKである鈴木彩艶選手が欠場した理由について、クラブからJリーグへエントリーに必要な申請が行われていなかったためであることをご報告させていただき、本人を含む、すべての関係者さまへ心よりお詫び申し上げます」と声明を発表。
そして、欠場に至った経緯について「鈴木彩艶選手については、U-24日本代表に選出され、6月5日(土)と6月12日(土)に国内で行われた国際親善試合のためにチームを離れておりました。その期間、チームは定期的に実施しているJリーグ公式検査を行っており、代表活動のため公式検査が実施できなかった鈴木彩艶選手についてはJFAによるPCR検査の結果をもって、Jリーグエントリー資格認定委員会に申請し、エントリー資格の認定を受けなければなりませんでした」
「今回、当該選手はJFAのPCR検査で、陰性判定であったものの、クラブの認識不足が原因でJリーグへの申請を怠ったことが判明し、その結果、本日の試合で本人は欠場せざるを得ない状況となりました。選手本人には瑕疵はなく、すべてクラブの不手際によるものです」
「また、6月20日(日)に開催された明治安田生命J1リーグ 第18節 湘南ベルマーレ戦において、試合へのエントリー資格がないことを弊クラブが確認できておらず、鈴木彩艶選手をエントリー・出場させています。本案件についても、本日Jリーグに報告し、今後詳しい調査と確認の上で、Jリーグとしての判断をいただく予定となっております。
尚、鈴木彩艶選手については、6月27日の試合に向けて、Jリーグエントリー資格認定委員会へ手続きを行う予定です」
「クラブとしては、今後このような事態が起きぬよう、再発防止に努めると共にJリーグを含む関係各所と連携して取り組んでまいります。改めまして、このたびはクラブの不手際により鈴木彩艶選手、対戦相手である湘南ベルマーレさま、柏レイソルさまをはじめ、ファン・サポーターのみなさま、パートナー企業各社さま、日ごろご支援いただいている全ての関係者のみなさまに大変なご迷惑をおかけしました。心よりお詫び申し上げます」と説明。クラブ側のミスであったことについて謝罪している。
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