Jリーグ

J1リーグ、ハットトリックを記録した全外国人選手まとめ。史上最多は8回

写真提供:Gettyimages

1993年に開始した日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)。28年目となる2021シーズン現在までには、大勢の選手が数え切れないほどの得点を挙げてきた。1人の選手が1試合に3点以上得点するハットトリックは、J1で年平均9回ほどのペースで記録されている。

Jリーグでのハットトリックといえば、中山雅史(当時ジュビロ磐田)のハットトリック4試合連続世界記録(1998年4月)がギネスブックに掲載されたことがよく知られる(2016年11月にクロアチアのステファン・ルチヤニッチが更新)。また、先日15日のワールドカップアジア2次予選日本対キルギス戦、わずか6分間でハットトリックを挙げ注目を集めたオナイウ阿道(横浜F・マリノス)は、5月1日にJ1リーグでも初のハットトリックを記録したばかりだった。

そんな中、ここでは外国人選手の記録に注目してみたい。

記念すべきJリーグ史上初めての衝撃のハットトリックは、1993年の開幕節にジーコ(当時鹿島アントラーズ)が記録した。ジーコはその1回がJリーグ唯一のハットトリック記録となったが、開幕戦いきなりの「サッカーの神様による祝砲」として日本を沸かせ名を残した。

またJ1史で最多のハットトリック数を誇るのが、かつて名古屋グランパスやサンフレッチェ広島に所属したウェズレイの8回となる。J2も含めるとそれを上回る選手が1人だけおり、今や王者の川崎フロンターレをかつてJ1昇格に導いたジュニーニョは10回(J1で4回、J2で6回)を達成した。いずれも外国人選手である(日本人選手最多は、中山のJ1で7回、大黒将志のJ1とJ2で7回)。

では、2021シーズン最初のハットトリックを記録した現時点得点ランキングのトップに位置するアンデルソン・ロペス(北海道コンサドーレ札幌)を含む、J1リーグでハットトリックを達成した全外国人選手の記録を以下にまとめてみよう。

(データは、6月18日時点『J.League Data Site』より)


ラモン・ディアス 写真提供:Gettyimages

J1ハットトリック8回達成の外国人選手(断トツ)

ウェズレイ

  • 当時所属クラブ:名古屋グランパス(2000-2005)、サンフレッチェ広島(2006-2007)
  • ポジション:FW
  • ハットトリックを記録した試合:2001シーズン前期第13節アビスパ福岡戦(2001年7月7日)、2001シーズン後期第3節東京ヴェルディ戦(2001年8月25日)、2001シーズン後期第14節ジェフユナイテッド市原・千葉戦(2001年11月17日)、2002シーズン前期第8節ジェフユナイテッド市原・千葉戦(2002年7月13日)、2002シーズン前期第13節ベガルタ仙台戦(2002年8月7日)、2003シーズン後期第12節横浜F・マリノス戦(2003年11月9日)、2003シーズン後期第14節浦和レッズ戦(2003年11月22日)、2007シーズン第12節ジェフユナイテッド市原・千葉戦(2007年5月19日)

J1ハットトリック4回達成の外国人選手(3人)

ラモン・ディアス

  • 当時所属クラブ:横浜マリノス
  • ポジション:FW
  • ハットトリックを記録した試合:1993シーズン第13節ジェフユナイテッド市原・千葉戦(1993年6月26日)、1993シーズン第14節浦和レッズ戦(1993年6月30日)、1993シーズン第17節横浜フリューゲルス戦(1993年12月8日)、1994シーズン第9節名古屋グランパス戦(1994年4月13日)

エメルソン

  • 当時所属クラブ:浦和レッズ(2001-2005)
  • ポジション:FW
  • ハットトリックを記録した試合:2002シーズン前期第5節サンフレッチェ広島戦(2002年4月7日)、2004シーズン前期第6節大分トリニータ戦(2004年4月18日)、2004シーズン前期第9節アルビレックス新潟戦(2004年5月9日)、2004シーズン後期第14節柏レイソル戦(2004年11月23日)

ジュニーニョ

  • 当時所属クラブ:川崎フロンターレ(2003-2011)
  • ポジション:FW
  • ハットトリックを記録した試合:2005シーズン第27節名古屋グランパス戦(2005年10月15日)、2006シーズン第2節京都サンガ戦(2006年3月11日)、2007シーズン第19節ジェフユナイテッド市原・千葉戦(2007年8月11日)、2010シーズン第23節湘南ベルマーレ戦(2010年9月18日)

J1ハットトリック3回達成の外国人選手(1人)

アマラオ

  • 当時所属クラブ:FC東京(1992-2003)
  • ポジション:FW
  • ハットトリックを記録した試合:2000シーズン後期第3節川崎フロンターレ戦(2000年7月8日)、2001シーズン後期第12節セレッソ大阪戦(2001年11月3日)、2002シーズン前期第12節柏レイソル戦(2002年8月3日)

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名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

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