Jリーグ ヴィッセル神戸

ヴィッセル神戸が獲得狙うブラジルU20代表巡り、フラメンゴが新提案。買い取り義務の条件で…

ヴィッセル神戸のホーム ノエビアスタジアム神戸 写真提供:Getty images

 明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸はカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のフラメンゴからブラジルU-20代表FWリンコウンの獲得へもうしばらく時間を要するようだ。11日、ブラジルメディア『globe.com』が報じている。

 フラメンゴの下部組織出身であるリンコウンは2017年11月に17歳でリーグ戦デビューを果たすと2019年にはブラジルU-20代表に選出。しかし、昨年12月から同選手とクラブとの関係が悪化しており、現在はトップチームではなくU-20のトレーニングに参加している模様。また、フラメンゴとの契約期間は2023年12月まで残っているが、選手サイドは退団を望んでおり、クラブも同選手を構想に入れていないことから今冬移籍が確実という見方が広まっている。

 フラメンゴ首脳陣のもとにはヴィッセル神戸とメジャーリーグサッカー(MLS)のFCシンシナティから獲得オファーが届いている模様。その中、フラメンゴはヴィッセル神戸に対して、50万ドル(約5200万円)による1年レンタルを打診。また、この提案には2021シーズン全公式戦の50%以上に出場した場合には250万ドル(約2億6000万円)による買い取り義務が発生するという条項が設定されており、神戸側はこれを受け入れたと先週末に報じられていた。

 ところがフラメンゴはここにきて買い取り義務が発生する条件を「全公式戦の50%以上に出場」から「10試合以上に出場」へ変更した上で再度ヴィッセル神戸へリンコウン獲得を打診しており、同選手を完全放出するハードルを下げる狙いを打ち出しているようだ。リンコウンを巡り両クラブ間で交渉の駆け引きが行われる中、ヴィッセル神戸はこの新たな条件提示に対してどのような返事をするのだろうか。