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欧州サッカー、最も劇的な4つの土壇場ゴールシーン

ディディエ・ドログバ 写真提供:Gettyimages

3. ドログバのPK

2011/12CL決勝:バイエルン対チェルシー(3-4)

2011/12シーズンのCL決勝戦は、チェルシーを率いるイタリア人のロベルト・ディ・マッテオ監督のカテナチオ(堅守・速攻を重視した戦術)対ドイツ人のユップ・ハインケス監督の攻撃的サッカーとなった。

前半も後半も同じような展開でバイエルンが攻め、チェルシーがカウンターを狙う形で試合が進められた。

試合開始から83分、ついにバイエルンがゴールを挙げる。トニ・クロースが左サイドペナルティーエリア隅からトーマス・ミュラーに向けてクロスを上げると、ミュラーがヘディングで叩きつけたシュートがチェルシーGKペトル・チェフの頭上を抜けゴールに吸い込まれた。

更に87分にバイエルンは、ミュラーをファン・ブイテンに交代し追加点を狙う。しかし、残り時間が2分を切ろうとしていた時に、この試合初めてチェルシーがコーナーキックを獲得。右からのフアン・マタのクロスに合わせたディディエ・ドログバの強烈なヘディングシュートは、バイエルンGKマヌエル・ノイアーの手を弾きゴールに吸い込まれた。

バイエルンは逃げ切りに失敗し、4年ぶりにCL決勝戦は延長戦に突入。延長戦は、選手の疲労が優って決定機もなく終了する。

続くPK戦で、バイエルン5番手のバスティアン・シュヴァインシュタイガーが蹴ったボールはチェフの手に当たりゴールポストに跳ね返され失敗。一方、チェルシー5番手のディディエ・ドログバが左隅にPKを決めて、チェルシーが4-3でバイエルンを破り初優勝を達成した。


セルヒオ・アグエロ 写真提供:Gettyimages

4. アグエロのPL制覇決勝ゴール

2011/12PL最終節:マンチェスター・シティ対QPR(3-2)

最も信じられないリーグ最終節の試合と言えば、間違いなく2011/12シーズンのプレミアリーグ、マンチェスター・シティ対クイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)の試合であろう。

結果的にはシティがこの試合を3-2で勝利し、44年ぶりにプレミアリーグを制覇した。しかし、その形は劇的だった。

前半39分にパブロ・サバレタのゴールでシティが先制する。前半の内に同点に追いついたQPRだったが、後半55分にジョーイ・バートンが一発レッドを受けて退場し、10人で戦うことになる。QPRは数的不利ながらも66分に逆転ゴール。QPRが1点リードしたまま後半アディショナルタイムに突入した。

だが、92分にシティのエディン・ジェコがゴールを決める。同点となった僅か2分後に、マリオ・バロテッリのパスをエリア内で受けたセルヒオ・アグエロがゴールを決めてシティが逆転に成功。土壇場の逆転劇の末、シティはマンチェスター・ユナイテッドと同勝点ながら得失点差によりプレミアリーグ優勝を掴み取った。

数分間で優勝の行方がユナイテッドからシティへ入れ替わるという、劇的な展開となったプレミアリーグの最終節である。

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名前:Larese Emanuele(ラレセ・エマヌエレ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、テニス、読書
好きなチーム:ASローマ、FC東京

16年前に来日したローマ出身のイタリア人です。SBヴァンサン・カンデラのユニフォームを貰い、ASローマのサポーターになりました。主に、翻訳と通訳を中心に活動しています。

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