プレミアリーグ レスター・シティ

得点ランキング1位のジェイミー・バーディ。レスターを一流チームにした男

写真提供: Gettyimages

12月22日のプレミアリーグ第18節マンチェスター・シティ戦で敗北(3-1)を喫するまで、レスター・シティの負け無しは2ヶ月間続いていた。そして、現在もプレミアリーグ2位の座をキープしたままだ。

今シーズンのレスターの強さは「バランス」と言えます。14失点しかしてないリバプールに続き、イングランドのベストディフェンスチーム(19失点)である上、中盤も攻撃もレベルが高い。

その中でも、クラウディオ・ラニエリ監督時代のレスターの奇跡的なプレミアリーグ優勝(2015/2016)から今まで、このチームの柱になっているのはやはりフォワードのジェイミー・バーディです。優勝時の大活躍からずっとレギュラーの座を誰にも渡していないだけではなく、現在プレミアのランキング1位につける数々の得点で、しっかりとレスターをリーグ上位に立たさせている。

写真提供: Gettyimages

バーディの凄さは継続にある

今シーズンのレスターのゴールの40%(46得点の中の17得点)はバーディの得点となっている。しかし、一番すごいところはそれではない。33歳という年齢にして、波を見せずに戦い続けていることが彼の素晴らしさだと思いませんか?

リーグ優勝したシーズンに記録した24得点でアーセナルに注目されたバーディは、移籍が決定的かと思われていた。しかし彼は、アーセナルのオファーを断りレスターに残った。正直に言うと、当時私はステップアップが怖いのではないかと思っていた。大抵、次のレベルに行くことを怖がっている選手は長く良いパフォーマンスが続かない。

しかし、私の考えは間違っていた。なぜバーディーがアーセナルを断ったのかは分かりませんが、彼はパフォーマンスを落とさなかった。翌2016/17シーズンに16得点、2017/18シーズンに23得点、2018/19シーズンに18得点を記録した上、ロイ・ホジソン、サム・アラダイス、ガレス・サウスゲート、とイングランド代表のどの監督にも認められ、ずっと選抜され続けていた(ワールドカップ終了後の2018年8月28日、イングランド代表の引退を表明した)。

そして、今年の1月11日に33歳になるバーディは、ここに来て今までのベストシーズンを迎えている。リーグが半分を越えたばかりの時点ですでに17得点を決めて得点ランキングは1位。怪我などの問題が発生しない限り、彼は大活躍を見せ続けるだろう…。しかし、なぜバーディは今シーズンこんなに得点を上げているのだろうか?

写真提供: Gettyimages

チームの新しい戦い方がバーディに良い影響を与えた

バーディの素晴らしいパフォーマンスは、現在のブレンダン・ロジャーズ監督のおかげでもあると思われる。現在のレスターの戦い方は以前とは異なっている。

現在のレスターは、これまでのシーズンよりポゼッション率は高く、パスの成功率も上がっている。そしてほとんどの攻撃はDFラインのレギュラー4人(リカルド・ペレイラ、チャグラル・ソユンク、ジョニー・エバンズ、ベン・チルウェル)からスタートする。彼らが高い位置でプレーすることにより、バーディにとっては運動量の面で以前より少し楽になっている。

また、バーディ自身の役割も大きく変わった。その変化はロジャーズ監督がこう説明する。「一般的にストライカーはビルドアップに協力しなければならないという考えを持っている。しかし、彼は私の元でそういったことを心配しなくてもいい。彼が判断されるのはゴールの数だけ」

現在のバーディにはゲームメイク、ポストプレー、パス回しなどは求められてない。求められているのはフィニッシュのみです。そして、そこで確実に自分の仕事をこなしている。

写真提供: Gettyimages

バーディは誰の想像も超えている

みなさんは無名だったバーディがいきなり現れてレスターがリーグ優勝した時に、2020年までこんなに良いパフォーマンスを継続できると思っていましたか?私は正直、1シーズンだけ輝いて沈むものだと思っていた。

しかしリーグ優勝後、バーディはアーセナルのオファーを断り、レスターを強くし、そして今はそのチームと再びチャンピオンズリーグ枠を争っている。彼はどんなに環境が変わっても見事にフィットし、33歳の年齢で未だにサッカー界を驚かせている。これからもイングランドサッカーのサポーターを楽しませることになるだろう…。

名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

筆者記事一覧