代表チーム チリ代表

コパ・アメリカに臨む南米5ヶ国を徹底診断

著者:秕タクヲ

今シーズンのチャンピオンズリーグはリバプールの優勝で幕を閉じたがその興奮も冷めやまないうちに、2019コパ・アメリカがやってくる。南米特有の手に汗握る熱戦を心から楽しみにしている。ここではコパ・アメリカに臨む南米の強豪5ヶ国を徹底診断することにしよう。



ブラジル代表

FIFAランキング:3位
2016年コパ・アメリカ:グループステージ敗退
2018年ロシアW杯:ベスト8敗退

攻撃力:★★★★★
守備力:★★★★★
注目度:★★★★★

母国開催となるブラジルは今大会に馳せる思いは凄まじい。FIFAランキング3位と世界屈指の強豪国ではあるが、肝心なタイトルを近年獲得できていない。ブラジルの直近のタイトル獲得は2007年のコパ・アメリカまで遡る。優勝は必須ノルマとも言えるだろう。


スカッドを見ても所属クラブで中核となるプレイヤーばかりだ。その中でもロベルト・フィルミーノがキーマンになるだろう。フィルミーノは代表でもリバプールでも3トップの中央にポジションを置きチームの攻守における重要な役割を果たしている。
時には中盤まで下りて相手ボランチにプレッシャーをかけ、時には味方のビルドアップに加わりボールを展開する。後にも先にもこうした献身性を持ったブラジル人は現れないだろう。今大会でもフィルミーノを中心としたチーム体制に期待される。



アルゼンチン代表

FIFAランキング:11位
2016年コパ・アメリカ:準優勝
2018年ロシアW杯:ベスト16敗退

攻撃力:★★★★★
守備力:★★★☆☆
注目度:★★★★☆

アルゼンチンは2015年大会、2016年大会と決勝で惜敗し2大会連続で準優勝に終わっている。今大会では3度目の正直といくだろうか。
リオネル・メッシもアルゼンチンとしてのタイトルを渇望していることだろう。ロシアW杯においてFWで唯一4試合スタメンフル出場したメッシであるが、そんなメッシ中心のチーム編成にこだわりすぎた結果、彼への依存体質が露呈されてしまった。今大会では同じ轍を踏む訳にはいかない。


今大会のアルゼンチンで期待が寄せられているのはジオヴァニ・ロ・チェルソだ。2018/2019シーズンでレアル・ベティスの一員として9ゴール4アシストと素晴らしいパフォーマンスだった。ロ・チェルソの中盤でのボールコントロールや左足から放たれる的確なキックはアルゼンチンの切り札になるに違いない。



チリ代表

FIFAランキング:15位
2016年コパ・アメリカ:優勝
2018年ロシアW杯:南米予選敗退

攻撃力:★★★★☆
守備力:★★★☆☆
注目度:★★★☆☆

チリは近年コパ・アメリカで抜群の強さを誇る。2015年大会、2016年大会を連覇を果たし、この連覇は南米2強時代の終焉を指し示した。コパ・アメリカの戦績は2大会合わせて8勝3分1敗と大きく勝ち越している。3つ引き分けのうち2つはアルゼンチンとの決勝戦でどちらもPK戦の末勝利を決めている。今大会でも持ち前の勝負強さは健在か。


私は今大会のチリではチャルレス・アランギスに注目したい。アランギスはプレーメイクの感性に優れており、彼を経由して攻撃が組み立てられる印象だ。所属クラブであるバイエル・レバークーゼンでは中盤から幾度となく前線に素晴らしいパスを供給。同チームの重要な役割を担う存在だ。もちろん代表でもその能力を遺憾なく発揮することが予想される。



ウルグアイ代表

FIFAランキング:6位
2016年コパ・アメリカ:グループステージ敗退
2018年ロシアW杯:ベスト8敗退

攻撃力:★★★★★
守備力:★★★★☆
注目度:★★★★☆

今回のコパ・アメリカでは「本命ブラジル」であることは確かだ。そしてその対抗馬としてピックアップされるとすればウルグアイではないだろうか。ウルグアイの2010年南アフリカW杯以降の急成長は目覚ましく上限が計り知れない。2018年ロシアW杯ではベスト4をかけてフランスと対戦し敗退となったがカバーニの欠場がなければ試合結果は変わっていたのではないかと分析する。間違いなく優勝したフランスを苦しめたチームの1つだろう。


今大会の出場が危ぶまれたスアレスだったが無事にメンバー入りを果たした。100%フィットしたコンディションに間に合ってほしい。しかし、スアレスだけでなく新鋭ストライカーであるマキシ・ゴメスも今大会のウルグアイを見る上では注目ポイントになる。
2017年7月からラ・リーガのセルタ・デ・ビーゴに加入し、2018/2019シーズンには35試合出場13ゴールを記録しセルタのラ・リーガ残留に大きく貢献した。相手に囲まれている状況でもボールを保持できシュートに持ち込むこともできるのが特徴だ。そんな22歳とまだまだ伸び盛りのマキシ・ゴメスにチームも国民も期待を寄せている。



コロンビア代表

FIFAランキング:12位
2016年コパ・アメリカ:ベスト4敗退
2018年ロシアW杯:ベスト16敗退

攻撃力:★★★★★
守備力:★★★★☆
注目度:★★★★☆

近年のコロンビアは決勝トーナメントには順当に勝ち上がるが、そこから先の決勝まで中々勝ち進むことができずに大会を終わらせることが多い。2016年のコパ・アメリカではチリに、2018年のロシアW杯ではイングランドに敗れたが、チリもイングランドもコロンビアに勝利したその先ではベスト4以上の成績を収めている。こうした重要な局面に差し掛かる試合に勝ちきることができれば今大会でも大躍進できるはずだ。


私はドゥバン・サパタが今大会大活躍するのではないかと密かに期待している。彼はラダメル・ファルカオ以上に恐れられるコロンビア人ストライカーとなっているからだ。2018/2019シーズンは自身キャリアハイとなるセリエA23ゴールを決め、所属クラブであるアタランタにクラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場権をもたらした。
今シーズンのセリエAはファビオ・クアリャレッラの26得点のインパクトが大きすぎるが、決定力はサパタも引けを取らない。ジャン・ピエロ・ガスペリーニの下で持ち備えていた才能をまた更に開花させたと推察する。