ALL

リバプールが昨シーズンにビッグディール連発! 冬のマーケット歴代高額移籍ベスト5

冬の移籍市場では、かつて各クラブが負傷者や他クラブへの移籍によって損なわれた戦力を補充するための期間という意味合いが強かったものの、移籍金が高騰しているここ数シーズンではその意味合いも大きく異なっているかもしれない。そこで今回はこれまでの冬の移籍市場で移籍金が高かった5選手を紹介する。


5位:フェルナンド・トーレス

リバプール⇒チェルシー
移籍金:5850万ユーロ(約72億円)
ポジション:FW
国籍:スペイン
加入時期:2011年冬

チェルシーの歴代獲得選手の中でも4番目に高い移籍金で加入していることになっているが、欧州全体の冬の移籍市場における高額移籍ランキングでもベスト5入りを果たしている。4位以上が移籍金の高騰しているここ2,3シーズンの間に成立した取引であることを考慮すると、2011年の時点でビッグディールを成立させたリバプールとチェルシーの凄さを改めて感じるかもしれない。ただ残念なことにチェルシーにおけるフェルナンド・トーレスのパフォーマンスはこの移籍金に全く見合わないものであったことも事実だ。


4位:オスカル

チェルシー⇒上海上港
移籍金:6000万ユーロ(約76億円)
ポジション:MF
国籍:ブラジル、イタリア
加入時期:2017年冬

母国ブラジルで頭角を現すとロンドンオリンピック前にチェルシーへの加入が決定。ブラジル代表としてロンドン五輪で銀メダル獲得に貢献すると、その後もチェルシーでトップ下を主戦場として着実に出場機会を増やしていた。しかし莫大な資金力を誇る中国クラブが次々と中南米出身の大物選手の獲得に乗り出す中、オスカルにも上海上港が48万ユーロ(約5900万円)という破格の週給を提示したこともあり、20歳代なかばにして中国行きを決断している。


3位:クリスチャン・プリシッチ

ボルシア・ドルトムント⇒チェルシー
移籍金:6400万ユーロ(約78億円)
ポジション:MF
国籍:アメリカ、クロアチア
加入時期:2019年冬

今シーズンの冬の移籍市場が幕を開けて一番最初に飛び込んできたビッグディールがチェルシーによるプリシッチ獲得だろう。アメリカ代表の有望株であるプリシッチはリバプールが移籍先の最有力候補であり、噂の段階でチェルシーの名前はほとんど出ていなかったため、サプライズ要素が非常に強いものとなった。なお同選手は今季終了後まではレンタル移籍の形態でドルトムントでプレーし、来季からチェルシーに合流することとなっている。


2位:フィルジル・ファン・ダイク

サウサンプトン⇒リバプール
移籍金:7880万ユーロ(約114億円)
ポジション:DF
国籍:オランダ
加入時期:2018年冬

サウサンプトンは有望な若手選手を高い移籍金額で放出するケースが多いクラブであるが、ファン・ダイクの取引に際についた値札は異常なまでに高価なものだった。同選手を巡っては以前からリバプールが獲得調査に乗り出していたものの、サウサンプトン側が調査の際に不正行為があったとして訴えたことにより、リバプールは公式に謝罪表明を出している。ただその後、両クラブはディフェンダーとして史上最高額となる114億円で合意に至った。


1位:フィリペ・コウチーニョ

リバプール⇒バルセロナ
移籍金:1億2000万ユーロ(約163億円)
ポジション:MF
国籍:ブラジル、ポルトガル
加入時期:2018年冬

インテルからリバプールへ移籍して以降、評価がうなぎのぼりだったコウチーニョはユルゲン・クロップ監督からも高評価を受けていた。同監督と抱き合うシーンは多くのファンにとって馴染み深いものとなっていたものの、本人が以前から熱望していたバルセロナ行きが実現する形に。4000万ユーロのボーナスも加味するとバルセロナへの加入選手の中で史上最高額での移籍となっている。そんなコウチーニョはスペインでも好調を維持すると、昨年のワールドカップ・ロシア大会でもネイマールよりも良いパフォーマンスを披露していた。