日本代表 代表チーム

かつてのサムライブルー戦士が… 今季契約満了の元日本代表選手5選

Jリーグに日程がすべて終了し、各クラブから来季の契約結ばない選手が続々と出てきている。その中でもかつて日本代表のメンバーに選出された選手も契約満了になるなど、周囲では驚きの声が上がるケースもみられる。そこで今回は日本代表に招集されたことのある選手を5人紹介する。


稲本潤一

今季所属クラブ:北海道コンサドーレ札幌
ポジション:MF
年齢:39

2014年シーズンに川崎フロンターレを契約満了となり、北海道コンサドーレ札幌に加入した稲本潤一は加入1年目からチームに変化をもたらしその後MF小野伸二とともにJ1リーグ昇格の原動力となったが、2016年シーズンに靭帯断裂の重傷を負い1年以上戦列から離れていた。今季はミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもとリーグ戦2試合、カップ戦で5試合の出場にとどまったこともあり、シーズン終了後に契約満了となっている。その後、今季J3からJ2昇格を果たした鹿児島ユナイテッドが同選手獲得に興味を示していると伝えられている。自身の出身地である鹿児島でもう一花咲かせることチャンスをつかむことができるのだろうか。


前田遼一

今季所属クラブ:FC東京
ポジション:FW
年齢:37

2006年のワールドカップ・ドイツ大会後に指揮官に就任したイビチャ・オシムのもとで頭角を現した前田遼一は2011年のアジアカップ制覇に大きく貢献するなど日本代表で実績を残してきたものの、2010年の南アフリカ大会や2014年のブラジル大会でメンバー外となるなど悔しさも味わっていた。また前田はジュビロ磐田で長らくキャリアを積んでいた。2014年シーズンには名波浩監督から絶大な信頼を寄せられていたものの、J1昇格が叶わずシーズン終了後にFC東京へ完全移籍している。FC東京でも得点力を発揮していいたものの、今季はFWディエゴ・オリヴェイラとFW永井謙佑の2トップシステムがはまったこともあり出場機会が激減。シーズン終盤にはセカンドチームでJ3リーグの公式戦に出場していた。


玉田圭司

今季所属クラブ:名古屋グランパスエイト
ポジション:FW
年齢:38

かつてジーコ監督のもと2006年にワールドカップ・ドイツ大会に出場し、2010年にも岡田武史監督のもと南アフリカ大会でメンバー入りした玉田圭司は、長らく名古屋グランパスの主力として活躍していたものの、一度2014年シーズン後に同クラブを退団。しかしセレッソ大阪で2シーズン過ごした後に再び名古屋グランパスに復帰すると、1年目でチームをJ1昇格に導きサポーターから絶大な信頼を寄せられていた。再びJ1の舞台に戻った今季もシーズン途中から毎試合先発出場するなどシーズン序盤に低迷していたチームの立て直しに貢献していたが、シーズン終了後に突然契約満了を言い渡されている。また同選手もSNSを通じて「あまりにも突然の出来事」と記しており、ファンの間でも動揺が広がっている。


駒野友一

今季所属クラブ:アビスパ福岡
ポジション:DF
年齢:37

かつて2010年にワールドカップ・南アフリカ大会のラウンド16・パラグアイ戦のPK戦においてPKを外していた駒野友一は精度の高いクロスを武器にサンフレッチェ広島やジュビロ磐田で長らくJリーグ屈指のサイドバックとして活躍していたものの、DF長友佑都やDF内田篤人の台頭もあり、2014年のブラジル大会では本大会メンバーから漏れている。2016年にFC東京へ移籍したものの、負傷により戦線離脱を強いられるとシーズン後半戦はアビスパ福岡にレンタルで加入。そのまま翌シーズンも完全移籍という形でアビスパ福岡で加入すると、右サイドバックの主力として今季までチームを支えていた。


加藤恒平

今季所属クラブ:サガン鳥栖
ポジション:MF
年齢:29

サガン鳥栖の移籍市場戦略である「欧州圏からの逆輸入」で今年3月にサガン鳥栖に加入したかつてモンテネグロ、ポーランド、ブルガリアでプレーしており、球際の激しさなど主に中盤センターの守備を武器にしている。また日本でのプレーは2012年に町田ゼルビアに所属していた過去があるものの、町田ゼルビアはJ2リーグ所属だったため、J1でのプレーは20歳代後半になってからと非常に遅かった。またバヒド・ハリルホジッチ監督のもとでは2017年5月に一度サプライズ招集を受けたものの、国際親善試合・シリア戦に出場することなく、以降も日本代表のメンバーに入ることはなかった。