Jリーグ 東京ヴェルディ

異様な盛り上がり見せるJ1参入プレーオフ。磐田・東京Vのファンへの呼びかけ振り返る

 今季のJ1参入プレーオフ決定戦はJ1リーグ16位のジュビロ磐田とJ2リーグ6位の東京ヴェルディという名門対決となっているが、サポーターの異様な盛り上がりを目前に両クラブが次々と対応に迫られている。

 2008年以来10年ぶりにJ1クラブとJ2クラブによる対戦が復活したJ1参入プレーオフは、ここまで東京ヴェルディが快進撃を続けていることで大きな話題を呼んでいる。

 1回戦では大宮アルディージャ相手に後半退場者を出して10人での戦いを強いられたもののFKからの得点を守り切り1-0で勝利。2回戦では横浜FCとの一戦でスコアレス(0-0)のまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイムにCKからのこぼれ球をFWドウグラス・ヴィエイラが押し込み、奇跡的に勝利をあげた。

 この東京ヴェルディの戦いぶりでさらに盛り上がりを見せるJ1参入プレーオフではあるが、今週に入りネットオークションでチケットが高額転売されるなど様々な問題が発生。ジュビロ磐田はチケットの転売をやめるよう公式声明を発表するなど対応に追われている。

 また東京ヴェルディサポーターの中でもチケットを購入できなかったサポーターがヤマハスタジアムまで足を運び、スタジアムの外から応援するよう呼びかけがあることに対しても両クラブは公式サイトを通じて近隣住民の迷惑となることからスタジアム外での応援をやめるよう呼びかけている。

 さらには試合前にサポーターがSNSを通じて呼びかけを行っているバス待ちについても、ジュビロ磐田は同様の理由から選手入場時のバス待ちを禁止することを両クラブのサポーターに対して呼びかけている。

 11年ぶりのJ1の舞台へあと1勝としている中で大一番に臨む東京ヴェルディと最終節・川崎フロンターレ戦で後半アディショナルタイムに逆転を許したことによりJ1参入プレーオフ出場が決まり、J2降格を避けるべく背水の陣で臨むジュビロ磐田であるが、サポーターの行為が試合運営の妨げにならないように願うばかりだ。