プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド

世界最高のGKデ・ヘアが退団?後釜に欲しい選手たち

マンチェスター・ユナイテッドはGKダビド・デ・ヘアとの契約延長に苦戦しているようだ。仮に契約満了での退団となれば、戦力の大幅ダウンは不可避だろう。そこで今回は『sportskeeda』がリストアップした「ユナイテッドが後釜に獲得するかもしれない5名のGK」をご紹介したい。


アルバン・ラフォン

所属:フィオレンティーナ

“フランスのドンナルンマ”と称されるU-21フランス代表。

2015年、リーグ1史上最年少記録となる16歳でプロデビュー。デビュー以来、フランス1部トゥールーズで正守護神の座を掴むと、身長193cmの長身を活かした安定感のあるセービングを披露して欧州中の注目を集めた。

昨夏の移籍市場では、セリエAのフィオレンティーナがアーセナル、クリスタル・パレスなどプレミアリーグの複数クラブとの獲得競争を制して、移籍金850万ユーロ(約11億円)で獲得。

セリエA挑戦初年度の今季だが、開幕からポジション確保に成功。怪我で離脱した2試合を除いて11試合で先発出場、クリーンシート4試合を達成している。

もしもダビド・デ・ヘアがクラブを離れることになれば、ラフォンはいい代役となるはずだ。身長193cmにも関わらず機敏で、足元の技術にも定評がある。年齢を重ねれば間違いなく世界最高のGKに成長するだろう。

ユナイテッドが彼のためにどれほどの獲得費用を用意するかは検討しかねるが、高額投資に値するポテンシャルを持っている。


アレックス・メレト

所属:ナポリ

イタリアは常に素晴らしい若手GKが控えている。アレックス・メレトもその一人だ。

昨シーズンはウディネーゼからSPALへ期限付き移籍で加入。ゴールライン上を守り抜く敏捷性と優れた反射神経を兼ね備え、試合の流れを読む力は21歳という年齢を感じさせない。

昨夏の移籍市場ではユベントスを含む多くのトップクラブからオファーを提示され、最終的にはレイナの後釜を探していたナポリへ加入。正守護神として飛躍が期待されていた。

しかし、プレシーズンのトレーニングで腕を負傷。2ヶ月間の長期離脱を余儀なくされている。

メレトが負傷している間、カルロ・アンチェロッティ監督はダビド・オスピナとオレスティス・カルネジスをローテーションで起用。

一部メディアは、カルロ・アンチェロッティ監督がダビド・オスピナの買い取りオプション行使を望んでいるとし、正守護神濃厚とみられていたメレトの序列は下げられたと報じている。

優れた若手GKの獲得は容易ではないが、デ・ヘアが退団するのであれば、ユナイテッドは獲得に動くはずだ。


ジャンルイジ・ドンナルンマ

所属:ミラン

昨シーズンの衝撃的な移籍騒動は記憶に新しい。U-21イタリア代表の試合で、クラブとの契約延長に応じない18歳のドンナルンマに対して、ミランサポーターが札束を投げつけた事件だ。

ドンナルンマが世界で最も才能ある若手GKであることは疑いのない事実だろう。ペナルティエリア内でのリーダーシップ、優れたセーブを生み出すアジリティはデ・ヘアの代役として適任だと多くのメディアで評価されている。

ドンナルンマの代理人はユナイテッドと“仲良し”のミノ・ライオラ氏。2016年、モウリーニョが指揮官に就任して以降、ズラタン・イブラヒモビッチ、ロメル・ルカク、ヘンリク
ムヒタリアン、ポール・ポグバといった彼の顧客を次々獲得。

ドンナルンマ獲得の可能性も現実的と言えるだろう。


ジョーダン・ピックフォード

所属:エバートン

現在24歳だがプレミアリーグでの実績は十分。サンダーランドで活躍し、エバートンにステップアップ。イングランド代表の正守護神まで上り詰めた。

身長は185cmとそれほど大きくないが、優れた俊敏性で守備範囲は広い。足元の技術は一級品で現代型GKとして素晴らしい素質を持っている。

ユナイテッドが本気で復権を目指すのであれば、守備陣に最高峰のイングランド人が必要だ。


ヤン・オブラク

所属:アトレティコ・マドリード

世界最高のGKに数えられるオブラク。偉大なシュートストッパーであり、ディフェンスラインを統率できるカリスマ性をもつ。カウンター攻撃の起点となるロングキックもユナイテッドにとっては大きな魅力だろう。

しかし、獲得は不可能に近い。現所属の指揮官ディエゴ・シメオネが放出を断固拒否するはずだ。過去3シーズン連続でサモラ賞(1試合平均失点が最も少ない選手に与えられる賞)を獲得した守護神を易々と手放すわけがない。表現を変えれば、世界で最も高価な守護神と言える。

オブラクの獲得を目指すのであれば、報酬と移籍金を躊躇せずに支払う必要があるだろう。