ラ・リーガ バルセロナ

エル・クラシコの勝ち組負け組。対照的だった両チーム

日本時間30日に行われた世界屈指のビッグゲーム「エル・クラシコ」は、ホームのバルセロナが5-1の大勝を飾った。ここではこの試合における勝ち組と負け組を紹介。レアル・マドリードのフレン・ロペテギ監督はもちろん…

担当:ペペ土屋( @PPDOLPHINS


勝ち組:ルイス・スアレス

この試合の主役としてハットトリック。すでに数多くの栄光を獲得してきた選手ではあるが、エル・クラシコでハットトリックを達成したことで、バルセロナの、ひいてはサッカー界の歴史に名をのこすことが確実になった。第3子を祝う最高のプレゼントにもなっただろう。


勝ち組:バルササポーター

マドリードサポーターに対して後世に語り継ぐことができる大勝利を祝うことができた。これで今シーズン前半戦は「白い巨人」に何も文句を言われることはないだろう。宿敵を破ってしっかりと首位をキープ。序盤でつまづいたとは言え、この勝利によって、十分に満足できるシーズンを過ごしていると言っていい。


勝ち組:クリスティアーノ・ロナウド

得点力不足に悩まされるマドリードは、この男が恋しくてしょうがないだろう。実際にこの試合でも後半15分間は息を吹き返したものの、それ以外でゴールに迫ることができず。結果的に、いかに彼の存在が大きかったのか、マドリードのサポーターや関係者、特にフロレンティーノ・ペレス会長に示すこととなった。


負け組:フレン・ロペテギ

スペイン代表監督電撃解任から約4ヶ月。UEFAチャンピオンズリーグを3連覇した唯一のチームを託されることになった男の未来は、もはやこのクラブにはないだろう。後半に賭けに近いものの素晴らしいアジャストメントを見せたロペテギだったが、覇気が感じられなかった選手たちを勝利に導くことができないどころか、歴史的な大敗を喫してしまった。彼の精神的なダメージを考えると少し休養が必要かもしれない。


負け組:ガレス・ベイル

C・ロナウドが去った今シーズン、新エース候補として期待されたベイルだったものの、エル・クラシコでは全くインパクトを残すことができず。反対にイライラを終始隠し切れずに不必要にラフなタックルを見舞うなど、精神的な不安定さを露呈した。怪我がちであることも考慮すると、ロペテギ監督同様彼の未来がこのクラブとともにあるとは思えない。早ければ冬に移籍することになるか。


負け組:ラ・リーガ

C・ロナウドが去るだけでなく、リオネル・メッシも負傷により欠場するという、これまでエル・クラシコを支えてきた2大スターがいないエル・クラシコに。インテンシティの低い退屈な前半と、コアなサッカーファンにはエキサイティングながら、結果として大差がついてしまった。また近年のクラシコの問題のひとつとして、スタジアムが観光客で埋まり「本物の雰囲気」が失われていることも懸念すべきだろう。この試合も例外ではなく、まるでバレエか何か催し物のようだった。