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サッカークラブを保有する世界的有名選手7選

引退後のセカンドキャリアとしてクラブ経営を行う元サッカー選手が増加。また、メルボルン・ビクトリーに所属する本田圭佑を筆頭に、トップアスリートでありながら経営者としての顔も併せ持つ選手が増えている。そこで今回は『sportskeeda』が特集した「サッカークラブを保有する引退選手と現役選手」からご紹介したい。


ディディエ・ドログバ

クラブ:フェニックス・ライジング
リーグ:ユナイテッドサッカーリーグ(アメリカ)

ユナイテッドサッカーリーグはメジャーリーグサッカー(MSL)への昇格がない独立リーグ。実力的にはアメリカ2部リーグ相当と評価されている。同リーグにはアトランタ・ブレーブス(MLB)で活躍するプロ野球選手ブランドン・マッカーシーや、著名なDJ・プロデューサーであるディプロ、人気ロックバンド「フォール・アウト・ボーイ」のベーシストであるピート・ウェンツなどもクラブを保有している。

フェニックス・ライジングの共同オーナーを務めるディディエ・ドログバは共同オーナー兼選手としてプレーを続けている。今季限りで現役引退することを発表し、基本的にはベンチ外だが、出場すれば今季7試合で4ゴール1アシストと実力は錆び付いていない。選手としてもチームに大きく貢献している。

2018シーズン、フェニックス・ライジングは西地区で3位となりプレーオフ進出が決定。今月20日、USL・カンファレンス・クォーターファイナルでポートランド・ティンバーズと対戦する。


ライアン・ギグス、ポール・スコールズ、ガリー・ネビル、フィル・ネビル、ニッキー・バット

クラブ:サルフォード・シティ
リーグ:カンファレンス・ナショナル(イングランド)

イングランドのグレーター・マンチェスターに拠点を持つサルフォード・シティ。2014年にマンチェスター・ユナイテッドで一時代を築き上げたライアン・ギグス氏、ポール・スコールズ氏、ガリー・ネビル氏、フィル・ネビル氏、ニッキー・バット氏らがクラブを買収している。

買収時はイングランド7部相当のリーグに在籍していたサルフォードだが、3年間で2つのリーグタイトルを獲得。カテゴリーを2つ昇格させており、現在はイングランド5部相当のカンファレンス・ナショナルで暫定1位と昇格圏内に位置している。

ギグス氏は「15年以内にイングランド2部相当のフットボールリーグ・チャンピオンシップに昇格させることを目標とする」と発言していたが、順調に昇格を続けており、早い段階で目標は達成されるかもしれない。


パオロ・マルディーニ

クラブ:マイアミFC2
リーグ:ナショナルプレミアサッカーリーグ(アメリカ)

パオロ・マルディーニ氏は古巣ミランのスポーツ戦略及び開発ディレクターとマイアミの共同オーナーを務めている。

2016年に元チームメイトのアレッサンドロ・ネスタ氏を監督に招聘し、2017年には北米サッカーリーグ(NASL)で優勝を果たしたが、昨年限りでリーグが消滅してしまった。

2018年1月にアメリカ4部相当のナショナルプレミアサッカーリーグで新たに「マイアミFC2」の創設を発表。マイアミFCの所属選手が多数マイアミFC2へと移籍している。


エデン・アザール、デンバ・バ、ヨアン・キャバイェ、ムサ・ソウ

クラブ:サンディエゴ1904
リーグ:ユナイテッドサッカーリーグ(アメリカ)

2017年6月に創設されたサンディエゴ1904は、2018年シーズンから北米サッカーリーグ(NASL)に参戦予定だったが、同リーグが消滅したため破談となった。

2019年度からのユナイテッドサッカーリーグ加盟交渉を続けていたが、こちらの交渉も決裂。最終的にユナイテッドサッカーリーグ・ディビジョン3の初の加盟チームになることが決定した。

現在はサンディエゴ大学のトレロ・スタジアム(6000人収容)で試合を行なっているが、オーシャンサイドに1万人規模の新スタジアムを建設する計画が進んでいるようだ。


ロナウド

クラブ:レアル・バリャドリード
リーグ:ラ・リーガ(スペイン)

昨季スペイン2部5位から昇格プレーオフを勝ち抜き、今季は5季ぶりに1部復帰を果たしたバリャドリード。しかし、経営状態は逼迫しており、本拠地エスタディオ・ホセ・ソリージャの芝の張り替えさえもままならない状態であった。

今年9月にロナウド氏が買収額3000万ユーロ(約39億円)でクラブの株式を51%を取得。クラブの主要オーナーに就任。ロナウド氏は買収額3000万ユーロ(約39億円)に加え、クラブの負債2500万ユーロ(約32億5000万円)を全額清算し、経営状態が逼迫していたバリャドリードを救っている。


デビッド・ベッカム

クラブ:インテル・マイアミ
リーグ:メジャーリーグサッカー(MLS)

マイアミでクラブ設立を進めていたベッカム氏は、今年1月に行われたアメリカMLS総会で新チームのMLS新規参入が承認された。2020年からMLSに参加する見込みとなっており、今年9月にはクラブの名称『インテル・マイアミ』とエンブレムが決定され、着々と準備が進められている。

海外メディアは参入と同時に大物選手を獲得する可能性を示唆しており、(非現実的ではあるが)メインターゲットはバルセロナのリオネル・メッシのようだ。

インテル・マイアミのオーナーグループには、ベッカム氏のほか、メジャーリーグ・ベースボールの前マイアミ・マーリンズオーナーのホルヘ・マス氏、ソフトバンクの孫正義氏らが名を連ねている。


本田圭佑

クラブ:ソルティーロ・アンコール
リーグ:メトフォン・Cリーグ(カンボジア)

2015年に日本代表の一員としてカンボジアを訪れた本田圭佑は、現地のサッカー人気とは裏腹に、カンボジアの子どもたちが「プロのサッカー選手になる」という夢を抱けない環境にあると知り、現地にサッカースクールを開校。2016年12月には「シェムリアップ・アンコールFC」の経営権を取得し、チーム名を「ソルティーロ・アンコールFC」に変更。実質的なオーナーとして運営をスタートさせた。昨季は2部で昇格権を獲得し、今季から1部で戦っている。

また本田圭佑のマネジメント会社である『HONDA ESTILO』は2015年夏より、オーストリア2部ホルンでも経営参画。一昨シーズンは2部で降格圏に低迷して3部に降格したが、2017/2018シーズンは3部で優勝。1年での2部リーグ復帰を達成している。