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元悪童カッサーノ、伊国外クラブで2年ぶりとなる現役復帰へ前進か

 元イタリア代表のFWアントニオ・カッサーノが今夏の現役復帰に近づいているようだ。現地時間29日、イタリア紙『コリエレ・デッラ・セーラ』やスペイン紙『マルカ』をはじめとしたイタリア国内外メディアが一斉に報じている。

 カッサーノは2015年夏に古巣サンプドリアに復帰したものの、2016年5月にマッシモ・フェレーロ会長をはじめとするクラブ首脳陣と口論となったことにより、クラブ側は契約解除の動きを見せたものの、同選手が強行残留。また翌2016/17シーズンにはトップチームのメンバーから外されると、2017年1月に契約解除で双方が合意に至った。

 そして昨夏、フリーとなっていたカッサーノはエラス・ベローナからの獲得オファーを受け取り、1年間の契約を結んだものの、わずか1週間後にクラブとの契約を解除し、引退宣言を出していた。

 ところが今夏になるとイタリア国内のメディアインタビューにて「俺にはフットボールをするという大いなる願望がある」と現役復帰を示唆すると「俺はとても情熱的だ、素晴らしい監督と俺を信じてくれるクラブを見つけたい。まだ違いを作ることができると確信している」とコメントを残すなど現役復帰の可能性を示唆していた。

 その中、同選手の加入先として浮上してきたクラブはセグンダ・ディビシオンB(スペイン3部)のUDイビサであるようだ。同クラブは昨季終了後に契約満了に伴いSPALを退団していた元イタリア代表FWマルコ・ボリエッロの獲得を発表しているが、そのボリエッロがカッサーノ加入を示唆するような発言を行っているものとみられる。

 ただカッサーノはこれまでイタリア国内クラブでのプレーを強く望んでいたこともあり、スペイン行きが実現するかどうか、今後の動向に注目が集まる。