Jリーグ

【TribeVAR】J1リーグ第19節の判定をチェック!

 清水エスパルス対サガン鳥栖

 まず検証するのは、清水エスパルス対サガン鳥栖の一戦。サガン鳥栖が1点ビハインドで迎えた後半65分、金崎夢生がDFの間を抜けたスルーパスを受ける。しかし、清水のDFフレイレがボールを目指して後ろからタックル。金崎夢生は転倒し、GKとの一対一の決定機を逃している。DAZNではフルタイム映像の1時間39分18秒頃から確認していただけるだろう。

 イーブンボールの状態で金崎夢生が先に足先でボールに触れており、フレイレのタックルはボールに触れられず、金崎夢生の脚にかかっていた。VTRを検証する限り間違いなくファウルと言える。さらに、タックルされていなければGKとの1対1を迎えている点、ペナルティエリア付近での反則ということを考慮すれば、フレイレにはレッドカードが与えられるべきであっただろう。

 長距離のスルーパスであったため、主審が近くで判定を下すことは難しかっただろう。さらに、主審がボールを選手の背後からみる形になったため、金崎夢生とフレイレのどちらが先にボールに触れていたかを判断するのは極めて難しかった。主審はスルーパスが出た時点で接触プレーを予測し、判断するための角度をつけることが必要であったかもしれない。また、副審のサポートが十分であったかも検証が必要だ。

 横浜F・マリノス対サンフレッチェ広島

 2つ目の検証は、横浜F・マリノス対サンフレッチェ広島の一戦。同点で迎えた前半終了間際の44分、サンフレッチェ広島はショートコーナーから青山敏弘がクロス。これがペナルティエリア内でクロスをブロックしようとした仲川輝人の手に当たりハンドの判定が下された。仲川輝人は故意に手を広げているわけではないが、頭上に挙げる形でブロックに飛んでおり、印象が悪い。PKの判定は妥当だろう。若い選手にとって、今後気をつけるべきプレーだ。DAZNではフルタイム映像の58分01秒頃から確認していただけるだろう。

 サンフレッチェ広島に与えられたPKのキッカーは青山敏弘。これを飯倉大樹が横っ飛びでセーブに成功した。しかし、キック時に飯倉大樹がライン上より前にいたとして蹴り直しが指示された。2本目はパトリックがキッカー。落ち着いて決めて、やり直しが成功となった。

 飯倉大樹はキック前に大きく前に出ており、シュートセーブの成功率を意図的に増やしている。GKにイエローカードが与えられるのは妥当な判定と言えるだろう。

 セレッソ大阪対ヴィッセル神戸

 3つ目の検証は、セレッソ大阪対ヴィッセル神戸の一戦。ユーザーの皆様から頂いたご指摘だ。同点で迎えた前半11分、神戸の左サイドから中央へ楔のパスが入る。ペナルティエリア右外でボールを受けた佐々木大樹に対して山口蛍が遅れて接触して転倒。ボールはサイドに流れ、渡邉千真がボールを受けたことでアドバンテージが取られた。DAZNではフルタイム映像の26分30秒頃から確認していただけるだろう。

 渡邉千真がボールを受けた時点でDFに囲まれており、アドバンテージを取ってもチャンスには繋がらない。ペナルティエリア左外という好位置でタックルを受けただけに、ファウルを取った方が神戸にとってチャンスとなっていただろう。

 ただ、渡邉千真がアピールをしていれば、主審はアドバンテージを取らなかった可能性も高い。選手が選択した判断とも捉えられるため、妥当な判定とも考えられるだろう。