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控え目な補強?バルセロナが今季CL優勝を目指せる4つの理由

FIFAワールドカップが終了し、いよいよ欧州トップリーグの2018/2019シーズンがスタートする。世界で最も権威のあるクラブ大会であるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では今季も激闘が繰り広げられるだろう。

今季も優勝候補に挙げられているのがラ・リーガのバルセロナ。しかし、過去13年間で4度のタイトルを獲得しながら、過去3年間は準々決勝で涙をのんでいる。さらに、今夏の移籍市場でアンドレス・イニエスタ、パウリーニョとチームの核であった主力選手を放出。新シーズン開幕に向けてやや期待感が薄い状況にも思える。

だが、バルセロナがCL優勝候補であることに違いはないようだ。今回は『sportskeeda』が特集した「バルセロナがCL優勝候補である4つの理由」をご紹介したい。


1.控え目な夏の補強

エルネスト・バルベルデ監督のフットボール哲学は革新的なものとは言えないかもしれない。バルセロナのファンにとっても慣れていないものだ。バルベルデが率いるバルセロナはグアルディオラ監督時代、ルイス・エンリケ監督時代の攻撃的なサッカーと比べ、よりバランスが取れて、コンパクトにプレーしている。

昨季は厳しい試合展開になるとハードワークによって状況を打開した。チームに「深さ」を与えられる選手の不在はCL敗退の一因となっただろう。今夏の移籍市場ではチームに「深さ」を与えられるイニエスタはクラブから去ったが、バルベルデは大きな戦力アップとなる補強を実現した。

セビージャからCBクレメント・ラングレを移籍金3590万ユーロ(約47億1000万円)で獲得すると、ブラジルの新星MFアルトゥールを移籍金3100万ユーロ(約40億3000万円)も完全移籍で獲得。さらにはローマとクラブ間合意に至っていたボルドーFWマルコムの強奪に成功。

これら補強選手は欧州サッカーの大物スターではないが、バルセロナにとって効果的かつ質の高いバックアップオプションを提供することになり、大幅な戦力アップに繋がるだろう。


2.コウチーニョの成長

バルセロナは今年1月にフィリペ・コウチーニョとサインしたが、昨季CLには出場できなかった。ラ・リーガ、コパ・デル・レイを主戦場にカンプ・ノウで徐々にチームにフィット。シーズン最終盤の9試合で6ゴール、4アシストと圧巻のパフォーマンスを披露した。

また、ブラジル代表の一員として挑んだロシアワールドカップでも素晴らしい活躍を見せ、2ゴール2アシストを記録。同大会のブラジル代表最高の選手であり、ピッチ上で大きな影響力を発揮していた。

2018/2019シーズンのコウチーニョは昨季よりも素晴らしいパフォーマンスを披露してくれるだろう。


3.若手とベテランの融合

昨季のバルセロナが失速する一因となったのがチームバランスであった。中盤の主力選手はほとんど30歳を超え、若い力を感じられなかった。リオネル・メッシとルイス・スアレスに対するサポートが十分ではなく、ウスマン・デンベレに至っては怪我でシーズンの大部分を棒に振っている。

今夏の移籍市場を見れば一目瞭然だ。補強選手の全てが23歳以下である。クレメント・ラングレはサミュエル・ユムティティとジェラール・ピケの負担を減らし、マルコムはバルセロナに新たな競争力とスピード(加速力)を加えられるだろう。アルトゥールはセルヒオ・ブスケツとイバン・ラキティッチの仕事量を分散させられるはずだ。21歳の若手に期待しすぎかと感じるだろうが、アルトゥールは優れたパス技術を持っている。昨季ブラジルリーグでの平均パス成功率は約93.1%だ。

若さと経験が完璧に調和したチームは勢いに乗ることができるはずだ。


4.欧州最高の守備陣

意外かもしれないが、昨季のバルセロナは欧州最高の防御ユニットの一つであった。ラ・リーガではわずか29失点に抑え、今年4月以降はわずか14得点しか許していない。

ピケとユムティティの2CBは昨季の欧州ベストパートナーだろう。ピケの豊富な経験とユムティティの優れたディフェンス成功率はバルベルデにとって大きな支えとなった。ジョルディ・アルバ、ネルソン・セメド、セルジ・ロベルトらサイドバック陣もしっかりと守備を遂行できていた。

ブスケツとラキティッチの完璧なバランスも守備の安定感確保に大きな貢献を見せている。このスカッドを維持したまま、ラングレを獲得できた点は素晴らしいと言える。

またマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンは多くの点で向上し、世界で最も優れたシュートストッパーの一人に成長。2018/2019シーズンのバルセロナは守備陣全てのポジションでトップクラスの選手が揃っている。