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ミラン、ミラベッリSD退団を公式発表で現経営陣解体が加速か

 ミランはマッシミリアーノ・ミラベッリSD(スポーツディレクター)のクラブ退団を日本時間25日未明に公式発表した。

 ミランはヨンホン・リー氏による中国資本が買収して迎えた昨夏の移籍市場で総額2億ユーロ(約260億円)を費やして11名もの新戦力を獲得したものの、昨季は6位に終わっており、チャンピオンズリーグ(CL)出場権確保とはならなかった。

 またミランはファイナンシャル・フェアプレー(FFP)抵触により一旦は今季のヨーロッパリーグ(EL)出場権がはく奪されていたものの、日本時間20日晩にスポーツ仲裁裁判所(CAS)における口頭弁論においてCASがEL出場権はく奪という処分を覆し、出場権付与という判決が下された。

 ピッチ外で様々な課題を抱えているミランだが、今夏にヨンホン・リー氏からアメリカの大手ヘッジファンド「エリオット・マネジメント」にオーナーが変わる可能性が非常に高まっており、これに伴い首脳陣も刷新すると伝えられていた中、最初にミラベッリがクラブを離れることとなった。

 なおミランはオーナーの移行が正式に行われた場合は、インテルとミラノの両クラブで指揮を執った経験を持つレオナルド氏が新たにテクニカルディレクターとして入閣するものとみられる。このミラベッリ氏の退団は、中国資本におけるミランの経営陣の解体が始まったことを意味するものであるだろう。