代表チーム スペイン代表

W杯直前のスペイン代表監督解任劇についてあの元レアル指揮官が…

 かつてのレアル・マドリード指揮官であり、ニューカッスル・ユナイテッドを率いるラファエル・ベニテス監督はワールドカップ・ロシア大会期間中にスペイン代表を率いる可能性があったことを告白しているようだ。21日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がこれを報じている。

 スペイン代表指揮官を巡っては、フレン・ロペテギ監督がロシアW杯開幕直前にジネディーヌ・ジダン氏の辞任により指揮官の座が空白となっていたレアル・マドリードの監督就任を発表。これによりスペインサッカー連盟(RFEF)側が激怒し、就任翌日にロペテギ監督の電撃解任を公式発表。後任としてRFEFのスポーツディレクターを務めていたフェルナンド・イエロ氏を指名し、同氏のもとでスペイン代表はロシアW杯に臨んでいた。

 ただニューカッスルのベニテス監督は、もしRFEFがロペテギ監督解任のタイミングで自分に対して監督就任のオファーを出していたならばという質問に対して「おそらくその機会はあった」と語っており、自身がロシアW杯でスペイン代表を率いる可能性があったことを明らかにしている。

 しかし同監督は「ただ私はニューカッスルで幸せだし、まだここに留まる。私はまだ若いし、スペイン代表を率いるまで十分な時間が残されている。スペイン代表は非常に素晴らしいチームだし、今後さらに良くなることだろう」とニューカッスルへの敬意を示すとともに、スペイン代表の今後の成功を確信しているようだ。

 なおイエロ監督のもとでロシアW杯に臨んだスペイン代表は、ポルトガル代表と同居のグループステージでは突破を果たしたものの、決勝トーナメント1回戦でロシアにPK戦の末に敗れ、ベスト16で敗退。結局イエロ監督はロシアW杯後に辞任し、新たに元バルセロナ指揮官のルイス・エンリケ氏が指揮を執ることが決まっている。