セリエA ローマ

ローマ幹部のトッティ、GK史上最高額99億円でのアリソン放出に言及

 ローマのディレクター職を務めているフランチェスコ・トッティ氏はブラジル代表GKアリソン・ベッカーの放出に関してやむを得ないという見解を示しているようだ。21日、イタリアメディア『スカイスポーツ・イタリア』がこれを伝えている。

 アリソンの去就を巡っては、昨季のチャンピオンズリーグ(CL)でローマをベスト4に導く活躍を披露したことにより、リバプールの他にもレアル・マドリードやパリ・サンジェルマンなどメガクラブがこぞって獲得に関心を示していたが、リバプールがこの争奪戦を制し、GK史上最高額となる7500万ユーロ(約99億円)での獲得を日本時間20日未明に公式発表していた。

 ローマは昨夏に続き今夏も主力を高額の移籍金で放出しているが、このアリソンの放出の決断についてトッティ氏は「移籍市場は大きな変化を見せている、ゴールキーパーに7500万ユーロのオファーはこれが初めてであり、我々はこのオファーを断ることができなかった」とコメント。クラブ首脳陣があまりにも高額なオファーであったことに対する驚きを少し見せていたようだ。

 また同氏は「我々が世界で最も優れたゴールキーパーのひとりを失ったことは残念だ。しかし我々はできるだけ強力なチームを作っていく。ローマはスクデット争いを演じることができる」と語っており、今夏の移籍市場で積極的な選手獲得を行っている現在のクラブに対する手応えを感じているようだ。

 ローマは昨夏もチェルシーにドイツ代表DFアントニオ・リュディガー、リバプールにエジプト代表FWモハメド・サラーを放出したものの、リーグ戦を3位で終えたほか、チャンピオンズリーグ(CL)では周囲の予想を覆してベスト4入りを果たしている。