ワールドカップ

明暗分かれた2大スターのW杯第1戦。3得点のC・ロナウド、PK失敗のメッシ

クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシは、間違いなく世界最優秀選手の称号を二分する存在だろう。彼らは常に比較され、どちらが優れているか論争が巻き起こる。たとえ、不毛な議論であったとしてもそれはフットボールを楽しむための一つの方法といえるだろう。今回は2人のW杯第1戦で記録したデータを比較したい。

プレー成功

メッシ:138回中/102回(74%)
C・ロナウド:67回/50回(75%)

世界的な強豪国であるスペイン代表と対戦したC・ロナウドとW杯初出場のアイスランド代表と対戦したメッシ。両者ともに試合を通してやや苦戦を強いられたといえる。

シュート

メッシ:11本(枠内3本)枠内シュート率27%
C・ロナウド:4本(枠内3本)枠内シュート率75%

メッシは11本のシュートを放ったが、枠内シュートは3本のみ。一方、C・ロナウドは4回のシュートで3本枠内に飛ばしている。そして、その全てでゴールを奪った。スペイン代表GKデ・ヘアの致命的なミス、アイスランド代表GKハルドーソンの6度のビックセーブ連発も大きく影響した。

パス、ドリブル

パス
メッシ:67本/61本成功(91%)
C・ロナウド:28本/28本成功 (100%)

ドリブル
メッシ:18本/14本成功(78%)
C・ロナウド:3本/2本(68%)

C・ロナウドはフィニッシャーに専念。少ないチャンスを確実にモノにした。一方、メッシを擁するアルゼンチン代表はあまりにも重心が後ろにかかりすぎていた。リスクマネージメントを優先し、ボールの背後に人数をかけたため、アイスランド代表を崩しきれず。さらにサンパオリ監督がバネガではなくルーカス・ビリアを起用した点もドローに終えた一つの要因だろう。

ペナルティキック

メッシ:1本失敗
C・ロナウド:1本成功

C・ロナウドは試合開始早々に物議を醸しそうな倒れ方でPKを獲得。これを落ち着いて決め、勢いに乗った。一方の、メッシはアイスランド代表の守備にフラストレーションを溜めた状態でPKを蹴り、痛恨の失敗。両者の明暗がPKにより鮮明に分かれた。