プレミアリーグ リバプール

CLベスト4のローマ、リバプール戦での暴行事件による処分内容は?

 チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ・リバプール戦で2名のサポーターがリバプールサポーターに対して重度の暴行を加えた問題を受け、欧州サッカー連盟(UEFA)はローマに対して50000ユーロ(約643万円)の罰金処分を科したことを発表した。6日、イギリス『BBC』など複数メディアがこれを伝えている。

 今季34年ぶりとなるCLベスト4入りを果たしたローマだが、日本時間4月25日未明に行われたリバプール戦前にスタジアム周辺で両クラブのサポーターによる乱闘が発生し、この中で20代のローマサポーターが50代のリバプールサポーターであるショーン・コックスさんを危篤状態に陥れるだけの過度な暴力行為を働いたとして地元警察に逮捕されている。また被害者のコックスさんは脳に重度の障害を負っているものとみられる。

 さらに日本時間5月3日未明にスタディオ・オリンピコで行われたCL準決勝2ndレグでは、リバプールの選手たちがコックスさんに向けてエールを送ったり、ローマの選手たちがピッチへ入場する際に胸に『Forza Sean(頑張れ、ショーン)』という文字が刻まれたウェアを着用するなど、一連の事件の影響の大きさを物語る一幕が見られた。

 そしてリバプール側が時間をかけて処分を決定してほしいという申し立てを受けたこともあり、事件発生から約1カ月半が経過したこのタイミングでUEFAはローマに対して50000ユーロの罰金処分を発表。またUEFAは来季のCL2試合におけるアウェイゲームにおけるローマサポーターへのチケット販売禁止も言い渡している。

 フットボールファンに対して衝撃を与えた今回のサポーターによる暴行事件だが、暴力を起こすとクラブ側に重い処分が下ることを当事者は肌で感じたかもしれない。