
FC東京戦の川崎の平均ポジション。特に左サイドの選手が高い位置を取っていることが分かる。 写真提供:Getty Images
もう一つ気になるのは、攻撃が左サイドに偏り過ぎるきらいがあることだ。ドリブル、クロスともに左サイドの車屋と斎藤がチームのトップ2を占め、クロスの約8割が左サイドから供給されている。右サイドは武岡優斗が高いポジションを取ったとはいえ、サイドをえぐるような動きは乏しかった。
川崎のクロスが左に偏るのはこの試合だけに限ったことではなく、右サイドはより中央に絞ったポジションを取ることでサイドバックの上がりを促し、自身はライン際で縦に突破を図るよりもフィニッシュに絡んでいく傾向が強い。ただ相手も分析を行ってくる中で、この2試合について言えばサイドを突破する動きが左サイドに集中することは、相手の対応を容易にさせてしまったかもしれない。
13試合を終えての勝ち点21は、初優勝を果たした昨季の同時期と1ポイントしか変わらない。まだ連覇という難しいミッションに向けて巻き返しへの時間は十分に残されているが、そのためにはボールを持たされた時に引いて守る相手をどう攻略するかの答えを見つける必要がある。
著者:マリオ・カワタ
ドイツ在住のフットボールトライブライター。Twitter:@Mario_GCC
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