セリエA ミラン

伝統のミラノ・ダービーはお互い譲らずドロー決着。混沌とするCL出場権争い

 日本時間5日に行われたセリエA第27節、ミラン対インテルの一戦は0-0の引き分けに終わった。

 延期となっていた伝統のミラノ・ダービー。お互いにチャンピオンズリーグ出場圏内を目指すライバルでもあり、より一層熱の入る状況で試合がスタートした。

 最初にチャンスを作ったのはミラン。22分、右サイドからのハカン・チャルハノールのフリーキックが、あわやゴールになるところをサミール・ハンダノビッチがビッグセーブでチームを救う。

 インテルも反撃に出る。29分、裏に抜け出したイバン・ペリシッチがシュートを放つも、ジャンルイジ・ドンナルンマの正面に飛んでしまう。

 そんな中先にゴールネットを揺らしたのはインテルだった。38分、ミランディフェンスの裏をとったマウロ・イカルディが、ドンナルマとの1対1に勝利しゴール、と思われたが、VARの結果オフサイドの判定に。

 終了間際にはミランがアーリークロスからチャンスを作るも、ゴールには至らない。

 後半開始早々には、ペリシッチのクロスがクロスバーに直撃。ミラニスタの肝を冷やす。

 56分にはインテルに大チャンス。右サイドのペナルティエリア内で裏をとったアントニオ・カンドレーバが、中央でフリーのイカルディへパス。流し込むだけだったシュートをまさかの枠外に外してしまい、先制の機会を逸する。

 64分には、今度は左サイドからのペリシッチのクロスでチャンスを迎えたインテルだったが、ドンナルマの好守にはばまれてまたもネットを揺らせない。

 一方のミランも67分にゴールに迫る。パトリック・クトローネが右からのクロスにオーバーヘッドで合わせるも、惜しくもオフサイドの判定。

 その後、両チームともに攻撃的な選手交代を行ってゴールを目指すも、膠着状態が続く。

 アディッショナルタイムにまたもイカルディに大チャンスが訪れる。右サイドからのクロスをファーで詰めるだけだったものの、タイミングが合わずまたもや枠外に外してしまった。

 そのまま試合は終了し、0-0の痛み分けとなった。