周囲の予想を覆すガットゥーゾ。戦術家として、強いリーダーとして挑むダービー

　こんな日が来るとは思わなかった。ビンチェンツォ・モンテッラの下で失われた本来のミランが、ジェンナーロ・ガットゥーゾの下で息を吹き返した。事実として、ガットゥーゾは精神的にも身体的にも選手を後ろから蹴り上げる強いリーダーとしてだけでなく、それと同じくらい優秀な戦術家に変身を遂げた。

　攻撃的なスペイン流の戦術を用いると評判のモンテッラは、ガットゥーゾの影によって完全にその姿が見えなくなるだろうか?FCシオンとパレルモを数週間で解雇されたそのガットゥーゾの影に。ガットゥーゾがミランの監督に就任したとき、選手としてとても好かれていたにもかかわらず、きれいな恰好をした猿といったような軽蔑のまなざししか向けられていなかった。その男はとても面白い、古いタイプの人間だ。

　悪魔は熱狂的な雰囲気とともにすべての大会で勝ち進み、現在の彼らはあらゆる可能性を有している。彼らは今、次の対戦相手である4位のインテルから、7ポイントしか離れていない。インテルとベネベントとの情けない試合を観たミラニスタは、誰もダービーについて心配していないだろう。最下位のクラブはインテルよりもいいプレーをしていた。ベネベントに与えられるべきPKはとられず、ロベルト・ガリアルディーニは退場になるべきだった。