セリエA サンプドリア

ミラン、悪い流れが続くも好調さを見せサンプに快勝。ガットゥーゾ監督は立て直しに成功

 

 セリエA、第25節サンプドリア対ミランが日本時間19日に行われた。

 6位サンプドリアと7位ミランの直接対決なったこの試合。ミランが勝てば勝ち点でサンプドリアに並ぶ状況で、両者にとって絶対に負けられな一戦となった。

 試合は前半7分にドラマを迎える。右サイドでカラブリアがクロスを上げると、エリア内での腕に当たりミランにPKが与えられる。しかし、キッカーを務めたリカルド・ロドリゲスのシュートは力なく、サンプドリアGKエミリアーノ・ビビアーノにセーブされる。
 
 しかし、ミランはこの悪い雰囲気をすぐに払しょくする。13分、スソが左サイドでオーバーラップしてきたダビデ・カラブリアにスルーパス。カラブリアは鋭いクロスをマイナス気味に供給すると、走りこんだジャコモ・ボナベントゥーラが右足で合わせてネットを揺らした。

 その後、ミランが攻勢を強めるが中々得点が生まれず試合は前半終盤に。

 44分、FKからミランがサンプドリアゴールを揺らす。トリックプレーからFWハカン・チャルハノールがエリア内に侵入。左サイドからクロスを送ると、反応したレオナルド・ボヌッチが押し込んだ。しかし。これはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によりオフサイドの判定。幻のゴールとなった。

 迎えた後半、中々試合が始まらない。副審のオフサイドフラッグが壊れ、直すのに時間がかかっていたようだ。見かねたミラン監督のジェンナーロ・ガットゥーゾ氏は副審に話しかけ、直すのを手伝っていた。

 3分間ほどの遅延の後、スタートした後半も引き続きミランペース。ピッチをワイドに使い、シーズン前半戦では苦しんだサンプドリアの組織的なプレスを苦にしない。

 この日、DFを引き付け、サイド攻撃を大きく助けた19歳パトリック・クトローネは73分にお役御免。アンドレ・シウバが投入される。この日のA・シウバは体を張ったプレーが目立った。

 試合はミランが守備ブロックを形成し、サンプドリアの攻撃を跳ね返しながらカウンターで追加点を狙う展開が続く。サンプドリアは同点弾の匂いすら漂わせることができない。最後の最後でサンプドリアがチャンスを演出するものの、ゴールには届かず試合終了。ミランは公式戦10試合負けなしを記録した。また、勝ち点41となり、サンプドリアと勝ち点で並んでいる。
 
 ここ5試合で見ると、ミランは勝ち点13を獲得し全クラブ中3位となっている。ガットゥトーゾ監督のクラブの立て直しは成功と言えるだろう。対して、同じミラノに本拠地を置くインテルはここ5試合で勝ち点わずかに6。全クラブ中12位と対照的な結果となっている。