代表チーム フランス代表

あのスター選手は今?! 豪華絢爛フランスW杯優勝メンバーの現在。アンリ、ジダン、デシャン…

1998年ワールドカップ、EURO2000で前人未到の「スーパー・ダブル」を達成したフランス代表。錚々たるメンバーが集結した当時のスカッドは今尚多くのサッカーファンの心に残っている。そこで今回は、当時のメンバーが現在どのような活動をしているのかをご紹介したい。

ファビアン・バルテズ

フランスW杯ではレフ・ヤシン賞を獲得して優勝に貢献。世界的な名声を得た。引退後はトゥールーズにゴールキーパーの養成学校を設立するなど精力的に活動。現在はモータースポーツに活躍の場を移しており、2013年フランスGT選手権王者となった。ル・マン24時間レースにもドライバーとして参戦している。

ベルナール・ラマ

フランス領ギアナにルーツを持つGK。フランスW杯およびEURO2000でファビアン・バルテズの控えとして優勝を果たした。クラブでは主にリール、パリ・サンジェルマンで活躍。2001年レンヌで現役に幕を下ろした。引退後は元フランス代表MFパトリック・ビエラらと共にセネガルでサッカースクール『Diambars』を経営している。2006年にはケニア代表の監督に就任したが、2ヶ月で解任されている。

ライオネル・シャルボニエ

フランスW杯ではサードGKとして招集を受け、クラブでは主にアジャクシオで活躍した。引退後はフランス、インドネシアで指導者を務め、2012年にはインドネシアのテクニカルディレクターに就任した。現在はフランスメディア『RMC Sport』で活動している。

バンサン・カンデラ

フランスW杯ではビセンテ・リザラズの控えとして1試合に出場。1997年にローマへ移籍すると、2001年のスクデット獲得に貢献した。2007年にメッシーナで現役に幕を閉じ、引退後はフランスとイタリアのメディアに精力的に出演。ビーチサッカーのエキシビションマッチにも参加している。

ビセンテ・リザラズ

フランスW杯、EURO2002で中心選手として活躍した。1996年にはアスレティック・ビルバオでプレー。「アスレティック史上初の外国籍選手」となった。引退後はブラジリアン柔道を学び、2009年のブラジリアン柔術欧州大会にライト級で出場。青帯シニア1のクラスで優勝を果たした。現在はフランスのテレビ局やラジオ局で解説を務めている。

ローラン・ブラン

フランスW杯、EURO2000でチームの主力かつ精神的支柱として活躍。引退後は監督に転身。2007年にジロンダン・ボルドーの監督に就任し、就任2年目にはリーグ・カップとリーグ・アンの2冠を達成した。2010年、フランス代表に監督として復帰。しかし、EURO2012では準々決勝で敗退し辞任に追い込まれた。翌年にパリ・サンジェルマンの監督に就任。初年度から国内リーグを三連覇し、2014/2015シーズン、2015/2016シーズンと2年連続国内三冠を達成した。

マルセル・デサイー

フランス代表では通算116キャップを記録。2006年に現役を引退した後は、ミランのフロントを務め、主としてアフリカの新人発掘スカウトの業務を担った。その後、UNICEFの親善大使を務め、現在はテレビ解説者として活動している。

リリアン・テュラム

フランス代表の歴代最多出場記録を誇る鉄人。引退後はフランス国内の人種差別撲滅のために政治活動を積極的に行っている。ニコラ・サルコジ元大統領から内閣入りの打診を受けたことが明らかとなっている。

フランク・ルブーフ

ローラン・ブランの控えとして活躍。フランスW杯では決勝でプレーした。引退後は、俳優やスポーツ解説者としてマルチに活躍している。

パトリック・ビエラ

フランスW杯、EURO2000では控えとして招集され、のちにキャプテンに就任した。2011年に現役を引退し、マンチェスター・シティの下部組織で指導者キャリアをスタート。2016年からニューヨーク・シティの監督を務め、アンドレア・ピルロ、フランク・ランパード、ダビド・ビジャらを率いた。

ユーリ・ジョルカエフ

フランス代表では通算82試合に出場。父のジャン・ジョルカエフも元フランス代表として活躍した。引退後はフランスTV局『TF1』のコメンテーターなどを務めている。

ディディエ・デシャン

主将として母国をフランスW杯、EURO2000の「スーパー・ダブル」達成に導いた。2001年に現役引退すると、すぐさまモナコで指導者のキャリアをスタート。2003/2004シーズンにはCL準優勝という快進撃を繰り広げた。現在はローラン・ブランの後任としてフランス代表を指揮している。

ジネディーヌ・ジダン

FIFA最優秀選手賞、バロンドール、ゴールデンボール賞などの個人タイトルに加え、ワールドカップ、欧州選手権、トヨタカップ、チャンピオンズリーグなどの主要タイトルをすべて獲得したスーパースター。2016年からレアル・マドリードの監督を務め、就任1年目でクラブをチャンピオンズリーグ制覇。史上初めて選手、監督双方でFIFA最優秀賞を受賞した。

ロベール・ピレス

2015年にインドリーグのゴアで現役引退。フランスW杯メンバーで最も長く現役を続けた選手となった。引退後は古巣アーセナルの大使となり、アジアでのPRに貢献。現在はアーセナルのトップチームのコーチを務めている。

ベルナール・ディオメド

フランスW杯で3試合に出場。しかし、W杯以降は代表から遠ざかった。引退後はフランスの都市イシー=レ=ムリノーにサッカーを通した教育プログラムを行う『Académie Diomede』という機関を設立。現在はU-19フランス代表のコーチを務めている。

アラン・ボゴシアン

フランスW杯では5試合に出場。クラブではパルマ所属時にUEFAカップやコッパ・イタリアを制した。引退後はフランス代表のアシスタントコーチを務めていた。

エマニュエル・プティ

欧州で抜群の知名度を誇るスター。引退後は2011年にホームレス・ワールドカップの大使に就任。慈善活動に積極的に参加し、現在でもサポートを続けている。

クリスティアン・カランブー

レアル・マドリードの選手としてフランスW杯に参加。現役引退後はギリシャリーグに所属するオリンピアコスの戦略顧問を務め、オーストラリアのAリーグの発展に貢献。FIFAのオセアニア大使に就任している。

ステファヌ・ギバルシュ

1997年、1998年と2年連続でフランスリーグ得点王のタイトルを獲得し、フランスW杯に出場。引退後に起業し、現在も経営に携わる。アマチュアクラブを指導する傍ら、テレビ解説者を務める。

ティエリ・アンリ

フランス歴代最多の51得点を記録。フランスW杯は若手として決勝のブラジル戦以外の6試合に出場した。引退後は英メディア『スカイスポーツ』の専属解説者として活躍。現在はベルギー代表でアシスタントコーチを務めている。

ダビド・トレゼゲ

フランスW杯、EURO2000に出場。2014年にインドリーグのプネー・シティで現役生活に幕を閉じた。引退後はユベントス国際大使に就任。ユベントスOBチームでプレーしている。

クリストフ・デュガリー

フランスW杯、EURO2000での優勝に中心選手として貢献。2005年にカタールSCで現役引退。ジョゼ・モウリーニョ監督やズラタン・イブラヒモヴィッチ、フランチェスコ・トッティ氏らへの辛辣なコメントで度々注目を集めている。

エメ・ジャケ

1992年からフランス代表のコーチを務め、1993年に監督に就任。1998年のフランスW杯ワールドカップ優勝後に監督を退任。その後2006年までフランス・サッカー協会のテクニカルディレクターを務めていた。